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【投機の流儀】「2000万円問題」金融庁の真意

【今週号の目次】
第1部
7月は高く始まろうがその持続性には問題ある。用心深くあれと呼び掛けたい。
G20での「米中雪解け」を市場は評価して7月1日の週明けは買い先行から高く始まろう。しかし、その持続性が問題だ。この際は用心深くあれと呼び掛けたい―5つの下落リスク要因を孕んだ市場
第2部 当面の市況
(1)6月いっぱいの市況を振り返れば…
(2)G20は波乱要因を含みながら前回のような決裂状態は避け得た
(3)「閑散に売りなし」の一方でPERが100倍を超える銘柄が激増
(4)チャートに見る「日経平均200ドルの壁」
(5)「ND倍率」の落ち込みは、日本株が出遅れているということになる
第3部 中長期の見方
(1)中長期の見方:景気下降を予防するための好景気中の予防的利下げ反復は危ない
(2)「大暴落」の前には必ず「熱狂的な陶酔」(ユーフォーリア)がある
(3)中長期の見通し:均衡為替レート
(4)円ドルについて、「緩やかに100円に迫る」
(5)中長期の見方 日本の企業は円高をそれほど恐れていな
(6)中長期の見方 トランプの行動
(7)FRBの政策枠組み議論の過熱の恐れと、日銀が恐れるのは米の本格緩和
(8)諸々の景気指標は低迷している
(9)世界同時バランスシート不況の恐れ
第4部 念のため、筆者の基本的スタンスを要約しておきたいと思う
(1)基本的スタンス
(2)市場経済主義は市場原理主義とは違う
第5部 「2000万円問題」金融庁の真意
第6部 読者との交信蘭
(1)長野県K様との「アルゼンチン・ペソ」について」の交信(6月23日)
筆者からの返信(「回答」になってないが「同病、相哀れむ」というところ)

第1部

7月は高く始まろうがその持続性には問題ある。用心深くあれと呼び掛けたい。
G20での「米中雪解け」を市場は評価して7月1日の週明けは買い先行から高く始まろう。しかし、その持続性が問題だ。この際は用心深くあれと呼び掛けたい―5つの下落リスク要因を孕んだ市場

5つの下落リスク要因のうち、特に⑤があるから、日本株はNYほどには上がらない。
目先、上がっても継続性に疑問が大いにある。
本来は「上がらなければ下がらない」ものだが、日本株は、上がらなくもNY下がれば一人前に下がる。

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