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【投機の流儀】ワクチン政局も敗走また敗走

第1部 当面の市況

はじめに
週末の米国市場では、NYダウは上昇、ナスダックは下落のまちまちの動きで、CME日経平均先物は28380円と、週末現物値からは60円程度の小幅上昇となっている。ただ暗号通貨相場が再び急反落しており、波乱の展開も覚悟しておきたい。「惺々着、諾々」こそ、今の市場で求められる心得であろう。

(1)当面の市況:海外筋の動きと国内個人投資家
5月第2週は海外勢が8ヶ月ぶりの高水準で日本株を売り越した。「ワクチン最後進国」が懸念されたからであろう。ピクテ投信(近世以降、スイスの抜け目ない動きをする集団として知られている)は「経済再開が早そうな欧州へ資金を移した」と言う。一方、個人投資家は約4500億円の買い越しをした。シタタカである。但し、個人投資家にも少し動きが鈍っている。押し目買いが鈍り新興銘柄の売りが目立つ。(以上、東京証券取引所が5月20日発表)。

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