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【投機の流儀】「小池立つ」の羽音に怯える現政権

第1部 当面の市況

(1)先週末と五輪明け市況から観た、当面の市況
先週末の米国市場では、NYダウとSP500は連日の最高値更新だが、上げ幅は小幅に止まっている。ドル円が109円台半ばの円高に振れており、CME日経先物は27835円で週末現物値より140円程度安い。

日経平均株価は200日移動平均線水準(28016円、以下8/13時点)での攻防で三角保合いの下限水準を意識した動きとなっているが、一方で市場全体を示すTOPIXは三角保合いの上限水準を窺いやや強含みの動きにある。また新興市場のマザーズ指数は200日移動平均線(1193)に対し、その下方乖離は▲10%となっている。新興市場に没入している個人投資家の損益状況は相当厳しく、追証による投げ売りでの急落となりやすい状況が続いている。

このように指数でもまちまちの動きで、個別銘柄での選別化は更に顕著である。現在の相場局面は少なくとも「青春期相場」は完全に終了し、誰もが儲けられる相場は終わった。「利食い千人力」「株は売って完成品」などの相場格言は青春期相場の時にはその重要性は乏しいが、いまの相場局面では銘記すべき格言であろう。先週末は日経平均は25日線を僅かに超えて終わったが、活況上昇相場を示唆するものではない。

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