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【投機の流儀】岸田政権の経済政策の一端――消化不良であろうとなかろうと、現にそこに厳存するものが株式市場だ

第1部 当面の市況

(1)当面の市況
先週末の米国市場では、NYダウ終値は35819ドル(+0.25%)で3営業日ぶりに史上最高値更新し、10月の月間騰落率は+5.8%(日経平均株価は▲1.9%)で月末取引を終えた。
尚、CME日経先物は29070円で週末現物値より180円程度高い水準で取引を終えている。

1990年以降、10回の解散総選挙があった。そこで解散日から投票日前日までの日経平均を見ると10回中10回とも上昇。上昇は平均で4.2%。今回の場合に解散日14日の日経平均は2万8,550円。したがって、機械的に過去10回の平均上昇率を当てはめると2万9,700円となったはずだが不発だった。
開票結果でアク抜けとなるが、米FOMCが気になる週明けである。今回は、自民党の票は減少すると織り込んではいたろう。

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