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【投機の流儀】アベノミクス相場の正味6年間の「完結編の儀式」は一応済んだ。今後は「実勢悪を売る時代」になる

【今週号の目次】
(1)アベノミクス終焉の序幕式は済んだから週明けは高い―但し中間反騰だ
(2)次は実勢悪を見る時がくる
(3)恒例の日経新聞の正月アンケート
(4)今年最大のイベントは米景気と日本景気の終焉だ
(5)大底の付け方にもいろいろある
(6)PBRとPERから見た19年の展望――観念売りから実勢売りへ
(7)今年は調整継続時期を擁して、何回かの中間反騰を経てファンダメンタル面でもテクニカル面でも大底に届く可能性あり、すなわち「来年に跳躍するための屈伸の姿勢」をとる楽しみ多き年になろう。
長期的なシナリオに見識のない大手証券の言い分
(8)今後の市況概観――アベノミクス相場の正味6年間の「完結編の儀式」は一応済んだ。今後は「実勢悪を売る時代」になる
(9)警戒サインが灯っている
(10)「財政の崖」より心配なトランプの政策運営――政権幹部の乱暴な人事
(11)中国景気の減速が加速する
(12)昨年は戌年だった、「戌は笑う」であったか――9人の投資家の概略
(13)海外勢の売り越し13兆円
(14)戦後最長の好景気は「拡大期」から「山」を越えて「後退期」へ向かうであろう
(15)19年の景気と株価「大胆予測」
(16)「環太平洋経済連携協定(TPP11)」が12月30日発効
(17)武者陵司氏、超長期の超強気見通し――日本株式の新時代に
蛇足
投機家列伝(2)
大数学者カルダノ、最初のベンチャーキャピタリストたるT・ウエストン、かのニュートンも

(1)アベノミクス終焉の序幕式は済んだから週明けは高い――但し中間反騰だ

大発会はアベノミクス相場終焉セレモニーの幕引きとして始まった。
アベノミクス相場始動以来、7回目の大発会たる今年1月4日は大幅安から始まり、安倍政権7回の大発会のうち2回目の安い大発会だった。
1回目は2016年の大発会で、前年の壮年期相場の大天井からチャイナショックで約6千円下がって2月と6月の1円違いのWボトム形成した年であった。
ザラバでは770円超の大幅下げがあったが、NY先物やNASDAQ先物の高いのを見て急激に320円という大幅戻しを演じて結局は443円安で大発会は引けた。

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