見出し画像

【投機の流儀】今の米国株のバブルをどう見るか?

はじめに

週末は後場にトランプのコロナ感染のニュースが出てNYは一時大幅に下がったが結果は微調整(134弗安)で終わり、日経先物は現物より150円高。今週は波乱含みながら売買代金の活況を伴うレンジ相場状態か。過剰流動性と、個人の買い越し(★註)という国内需給関係の作る市況であろう。
(★註)海外投資家はアベノミクス前半〈12年12月~15年8月の「壮年期相場の大天井」までで20兆円強を買い越し、その後は、20兆円強を売り越したから、もはや、大幅に売る玉はないはずだ。それに対して国内個人投資家は、年初~9月末まで現物を1.3兆円の買い越し。国内個人投資家の、このペースは震災のあった2011年以降の9年ぶりの年間買い越しになる。
マザーズの活況は東証一部の10%~15%に高まっている(売買代金で昨年は1部の5%。時価総額では1部の1%強)。

第1部 当面の市況

(1)トランプがコロナ感染、日経平均は一瞬220円安、NY先物500~300安で推移
トランプがコロナ感染を金曜午後ツイッターで明らかにした。米政局の先行き不透明を嫌って、日経平均は8月28日以来の約1か月ぶりの2300円割れを一瞬演じたが微調整で週末を終えた。
11月3日の選挙でトランプかバイデンか、その場合は市況はどう受け止めるか、については、7月初旬以降の本稿で述べてきたことを第5部でまとめておいた。しかし、それは、週末10月2日の後場での、トランプのコロナ感染のニュースで全部がひっくり返る可能性がある。74歳のトランプがコロナを軽視した、この人に合衆国を任せる訳には行かない、と。

ここから先は

20,279字

¥ 400

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?