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【投機の流儀】日本の「稼ぐ力」は減ってはいない

第1部;当面の市況

(1)市況コメント

先週末の米国市場では、NYダウは3日続落で3万5065ドル前日比152(0.4%)安、ナスダック指数は4日続落で1万3909ポイント前日比50(0.4%)安となった。夜間取引での日経先物の終値は31920円と、週末現物値(3万2192円)より270円程度安い水準で取引を終えた。

市場の警戒イベントであった日銀会合(7/28)を通過し、通過直後は目先の市場の霧は晴れたかたちとなり、TOPIXでは8月1日に年初来高値(バブル後高値)を更新した。しかしその後は日本国債10年の利回りが0.636%(8/4終値)に上昇してきており、株式市場では日銀の姿勢に対する霧が再び広がってきている。

 8月1日のフィッチによる米国債格下げの影響は限定的との見方が多い。ただ株式市場の反応は、材料に加えて株価の位置によって決まる。例えば現在のナスダック指数は、SVB破綻時よりも20%高い水準にある。
現在の株価水準は小さな悪材料でも利益確定売りのきっかけになり易い水準にあり、季節性からも現金ポジションを比較的高くした姿勢で相場と対峙したい。

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