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【投機の流儀】ロシア対ウクライナ戦の行方――「ウクライナをナメすぎた結果、ロシアの敗北が決まった」

第1部 当面の市況

(1)先週末の様相と直近の市況を測ればこうなる
先週末の米国市場は、ロシア軍の原発制圧などウクライナ情勢が緊迫化し、地政学リスクの長期化、景気押し下げ懸念でNYダウ(▲179、▲0.5%)・ナスダック指数(▲224、▲1.6%)ともに続落で終えた。
尚、CME日経先物は2万5780円と、週明けは先週末ザラ場安値(25774円)を意識したスタートとなりそうだ。

欧州市場の下げはキツく、特にロシアにエネルギーを依存するドイツDAX指数の先週末の下落は▲4.4%となっている。その調整は深くなってきており、200日移動平均線乖離率は▲15%(以下3/4時点)に達し、株価水準は2020年後半の水準まで下落してきている。
仮に日経平均株価にあてはめると、200日移動平均線乖離▲15%は24161円となる。

欧州市場の資金が米国、日本市場などに向かう側面もあり、欧州市場同様の深押しとならない可能性もある。が、日経平均株価でもコロナ相場の半値押しを見るなら2万3577円、 PBR1.0倍の線まで待つ気なら2万2401円などの下値となる。

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