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【投機の流儀】 「菅おろし」の闇の中の機運

【お知らせ】
当方の10年来の知人である、投資アナリスト歴20年(公益法人・日本アナリスト協会認定アナリスト)の木下晃伸(きのした・てるのぶ)氏がパーソナリティを務めるラジオ番組、FM軽井沢「軽井沢ラジオ大学」に出演しました。
以下に木下氏による紹介ページを添付します。

〈タイトル〉
知の巨人――投機の流儀を知り、株式市場の未来を予測せよ
ゲスト /――山崎和邦(武蔵野学院大学教授)『賢者の投資 愚者の投資』 著者 

今回のゲスト山崎和邦先生は、慶應義塾大学経済学部をご卒業後、野村證券、三井ホーム常務取締役を経て、現在は、武蔵野学院大学教授として教鞭を執られています。
とはいえ、山崎先生は「大学教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家」とおっしゃいます。現職の投資家として、リーマン・ショック後の大底や短中長期の株価変動の予測などを見事に予測し続け御自分の実績を挙げ続けている秘密は一体何なのでしょうか?
キーワードは「投機」。日本では、投機と聞くとギャンブル性が高い、短期の価格上昇(下落)を賭けることのように思われているかもしれません。しかし、投機を表す英語である"speculation"(スペキュレーション)には、思索・推測の意味が含まれており、もともとは禅の仏教用語でもあったことはあまり知られていません。そうした投機という考えには、実に示唆に富んだことが含まれていることを教えていただいたのが、今回お招きしたゲスト、山崎和邦先生です。
私が山崎和邦先生とお会いしたのはもう10年も前。山崎先生の著書「投機学入門――不滅の相場常勝哲学 (講談社+α文庫)」を読み、どうしてもお会いしてお話を伺いたいとラジオ番組のゲストにお招きしてからのお付き合いです。それ以降、今年83歳になられた人生の大先輩から学ばせていただいていることは数知れず、です。山崎先生の頭の中は一体どうなっているのだろうか、と思わずにはいられません。山崎先生は「知の巨人」なのです。それではお聴きください!

(音源はこちらからお聴きください)

第1部 当面の市況:

はじめに
週明けは少々の円高傾で弱落合で始まろう。下値は深くはない。
先週週末は一時、米追加経済対策への期待でのNY高の影響を受け、日経平均はコロナ以来の高値を示現したが週末を控えて利食い売りが出たのであろう、小幅安で終わった。騰落レシオは30%を超えたからやや警戒気分があるが、日経平均の25日線との乖離は過熱の域には全く達していない。内閣府の7日の景気動向指数の発表・8日の地域別景気判断の発表・8日の景気ウォッチャー指数の発表はそろって、株式相場で言えば「陰の極」は脱してやや持ち直しだが上昇力は弱いという感じのところで週末を終えた。

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