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【投機の流儀】大幅急落があればそこは買い向かうという姿勢で過ごしたい
はじめに
週初は買い先行で始まろうが上値は重い。これは、89年の史上最高
値から09年安値までの約3万2000円の落差の半値戻りが2万3000円(正確には2万2957円)だから今は「2世紀をまたぐ因縁場」にいることは確かだ。長い膠着が続くのは外部要因にもよるが「世紀の因縁場」だという相場の生理が根底にある。②アベノミクス大相場始動~本稿で言う「壮年期相場の大天井」(15年夏場)まで海外勢は20兆円の買い越しをした、それをその後20年9月までに20兆円売り越した、つまり、買い越した分と等しい分を売り越してしまった。そこで、何かの大きな契機を菅政策で起こせば海外勢が日本株をどっと買ってくる可能性はある。景気は既に「谷」に近づいているか、まさに「谷」に入っているかもしれないから、大幅急落があれば買い場となるつもりで市場を見てゆきたい。
第1部 当面の市況
(1)大統領選と決算発表を控えて投資家が売買を見送り、閑散状態の膠着
週末の午前中は米の追加経済政策が通らないということと日本ではワクチンが再来年になるという情報で日米ともに週末は重苦しい雰囲気が漂ってはいるが、底流には旺盛な買い勢力が健在ではあろうが、膠着感が強まっている。日中値幅は9ヶ月ぶりの小ささとなった。今年平均の日中値幅は平均が315円であるが、週初96円となって1月下旬以来の小ささとなった。決算発表や大統領選挙を控えて売買を手控えている。売買代金も2兆円を割り、約1ヶ月半ぶりの低水準となった。25日移動平均線の前後で小幅往来しているのみとなっている。
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