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【投機の流儀】ワクチン最後進国日本と日本の株式市場

第1部 当面の市況

はじめに
週明けは小確りで始まろう。Sell in Mayは言葉通り実現した。
3日で2000円下がって4日目(週末)戻ったが、売買代金は3兆円に満たず、25日線も未だ3.7%下にとどまった、自律反騰としては必ずしも強くない。
しかし、超目先では一応「いいところまで下がった」としよう。
「今回決算が悪かったので下がったがコロナ開けはV字回復するという銘柄」は、決算悪で突っ込みあれば打診買いを入れたい。あくまで打診買いである。Sell in Mayのアノマリーを信ずるならば、その続きを想起したい。But Buy back in Sentrezyaz Day.だ。つまり夏休みが終わって9月第2土曜日の競馬レースには市場に戻って株を買え、と言うのだ。Sell in Mayは誰でもいうがその続きを忘れしまうものだ。(「士は己を知る者のために死す」と言って自決した晋の刺客の言葉は皆言うがその続きを忘れているのと同じだ)。
一進一退の高値波乱は今後も来る。市場が恐れたのは12日に発表になったインフレ懸念そのものよりも、①それによるFRBの緩和策の縮小と②インフレをもたらす供給障害だ。

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