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【投機の流儀 セレクション】消費税について考える

経済学者の間では消費税を支持する声が以前から高かった。
所得に課税するよりも支出に課税した方が効率的で簡素になるからだ。

しかし、ここに二つの見方がある。
米ハーバード大学教授ケネス・ロゴフ氏によれば、高所得者ほど負担が多くなる累進的な消費税を確立せよというのだ。
米国の上位7.5万所帯を対象とする超富裕層に消費税の増税を提案している。

一方、ハーバード大学サマーズ教授(元米財務長官)は、このような見通しは甘すぎるという考え方が。
法人税率を引き上げるとか富裕層の課税逃れを封じるとか、伝統的な策を幅広く講じた方が格差縮小につながると主張した。

どちらも格差縮小を訴えている点で立場は同じである。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)先週週末の様子
(2)海外投資家、4年10ヶ月ぶりの大幅買い越し
200日線・75日線・25日線がクロスする二重のゴールデンクロスが近づいているが・・・
(3)信用売り残が11年ぶりの高水準
(4)戻り高値圏でのサンドイッチ相場
(5)金と銅、漢字でも銅は「金に同じ」と書く――「有事のキン」
第2部 経済月例報告もNHKも「霞ヶ関文学」に毒されているわけ
――NHKは、時の首相の影響下に在る、と言う事実
第3部 中長期の見方
(1)世界景気後退の兆候
(2)「変調、世界景気リスクを探る」
(3)自動車の高関税回避に向けた日米貿易交渉は「決着」ではなく「先送り」であろう
(4)工作機械受注が今年3割減の見通し
(5)米中対立の深層
(6)貿易戦争の報復合戦は米中の国内へも影響が出始めた
(7)膨大な債務の積み重なりが示唆するもの
(8)ECB新総裁にラガルド女史が務まるだろうか
(9)世界景気後退と円高
(10)「円高=株安」という見方に変化が生じても良い頃だ
(11)日本経済の先行きに影
(12)伊藤元重教授の言い分「日本でインフレは起きる」
(13)消費税について考える
(14)中長期の見方:アメリカ景気後退の兆候
(15)サウジアラビアの国営石油会社:サウジアラムコが東証上場を果たせれば、落ち込みつつある東京証券取引所が活性化するか
第4部 日韓問題について要約
(1)日韓関係の経緯についての要約
(2)所謂「河野談話」と所謂「村山談話」
(3)筆者の友人でジャーナリストの嶌信彦通信:韓国との関係:要約
2019年9月17日 vol.168より
第5部 【余談】ロンドン取引所を香港取引所が買収しようとした話


【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。

ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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