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【投機の流儀】異常金融緩和の副作用の申し子たる地銀56行の最終減益か赤字

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)当面の市況の様子
(2)日経平均は新高値更新か三尊天井か
(3)日銀のETF買い
(4)欧州株式市場の高値更新
(5)機械的に日柄から見るとこうなる
(6)海外市場について
(7)下方修正・減益の決算発表が多くても株価は上がった、その背景
第2部 当面の市況に臨むスタンス
(1)当面の市況に臨むスタンス・その1
(2)当面の市況に臨んでのこと・その2
(3)当面の市況:その見方・考え方について・その3
(4)「10倍銘柄」を見出すことの意義―-考え方について・その4
(5)人にはそれぞれ流儀というものがある
第3部 中長期の見方
(1)日銀は緩和縮小に動き始めたのではなかろうか
(2)異常金融緩和の副作用の申し子たる地銀56行の最終減益か赤字
(3)中長期の見方の一つにこう云うのがある
(4)世界の上場企業1万8000社の減益が続く
(5)欧州中央銀行ECB新総裁の波乱含みの幕開け
(6)「円安歓迎論は日本経済の実態にそぐわない」
(7)通貨安と株高の関係に疑問
(8)通貨の購買力、実質実効レート
(9)宮澤元総理長期は平成金融不況を予見し公的資金注入で一挙に不良債権を解決しようと図ったが、大蔵官僚に葬られた。当時長期不況は金融の不良債権山積みによると看破して「平成金融不況」を著した野村総研高尾義一氏、その副題は「世界金融不況の中間報告」である。92年のときは既に市場最高値から1万5000円以上下落していた時である。これを「中間報告である」と言った。事実そこから日経平均はさらに3分の1になった。そして、その時点まで長い年月をかけて戻った。ところで今後はどうであろうか。
(10)中国経済の一端を担う建設投資
(11)米中貿易戦争について。
(12)政局の話
第4部 そのほかのこと
(1)「検証!NHKの正体」
(2)本稿の11月10日号第3部「あの人々は今」をどう語っているか、にて書き漏らしたこと
(3)再び「ビッグミステイク」について

第1部 当面の市況

(1)当面の市況の様子
先週末の小反発の前日21日(木)まで3日間で▼370円を下げたが9月以降の上昇基調で、①PERなどでの基本指標での世界水準での割安感も薄くなったし、②企業業績の不安・③米中問題の不安・④自社株買いが途切れると下がる・⑤空売り比率厚い銘柄が短期筋の主導で動きの主流・⑥9月に海外筋の売り残が積み上がったが買戻しが進んでそれが上昇の力となってきた・⑦因縁場での長期投資家の非出動(日経新聞も日経ヴェリタス紙も書かないが実は今の日経平均のレベルは30年前の89年末の史上最高値と10年前のリーマンショック安値との半値戻しのレベルだ)。よって明確な買いの口実がなければ株は「自分の重み(これは筆者が実感として勝手に使う言葉であって市場の標準語ではない)」で下がりたがる。

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