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【投機の流儀】NY株は上向きにトレンド転換したのか?「ダマシ」の可能性

第1部 当面の市況

(1)市況コメント
〇東証プライム市場
先週週末3日の東証プライム市場は1月18日(日銀政策決定会合の日)以来、2週間ぶりに売買代金が3兆円を上回った。3兆円は「活況のメド」とされてきた。値嵩株が賑わったからでもあろう。しかし、これを以て本格上昇相場の兆しと見るのは尚早であろう。
〇先週末の米国市場
先週末の米国市場は、強い雇用統計の結果を受けて早期利上げ停止観測が後退し、NYダウは3万3926ドル前日比127(0.3%)安、ナスダック指数は1万2006ポイントで前日比193(1.5%)安となった。一方で、ドル円相場が131円前半の円安に振れ、CME日経平均先物は27625円と130円程度高い。
昨年末(12月30日終値)から2023年2月3日終値の騰落では、NYダウ(+2.3%)・NASDAQ(+14.9%)・日経平均株価(+5.4%)と、出遅れ修正の動きとなっている。
短期的には、日米市場共に騰落レシオ(25日)のピークアウト感が出てきている。国内市場では騰落レシオとの連動しやすいバリュー株全般の上値は重く、一部の出遅れ値嵩株で日経平均株価の値を保っている。

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