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【投機の流儀】市場内部要因から警戒モードは続いている

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)短期なら斬撃圏内に入った6日(火)前場。だが、「手を出して、わかる相場の弱さかな」でもある
(2)市場内部要因から警戒モードは続いている
(3)再度下値を試すか、という見方
(4)しかし、単にチャートから見ればこうなる
(5)短期売買の投資家に明らに選別の変化
(6)今後の円相場
(7)リスク回避資金は円とキンに向かう
第2部 中長期の見方
(1)次の「景気低迷期」こそ、大底を探る機会である
(2)政権と市場とから圧力を受け続けるFRB−収まらない利下げ圧力
(3)世界的な金融緩和は利下げを通じて通貨安競争になる恐れがある
(4)「予防的利下げ」
(5)欧州経済の様子
(6)米中貿易戦争、1ヶ月の短期休戦で再開戦
(7)米中衝突の波紋は途上国の通貨・株価にも波及している
(8)日本にとって「8月15日という日の意味」――8月という月は、とかく何かが起きる月だった
(9)「米中貿易戦争は世界経済を犠牲にする」――短期的にはトランプに牛耳られているNY市場だと言える
(10)米雇用の減速
(11)米経済好調であるにもかかわらず利下げをしたFRB
(12)米の対中貿易は1月〜6月期で13.7%減
(13)「売られた喧嘩を買わない日本外交の不可解」
(14)「『人生100年時代』を下支え。投信長期にシフト」
(15)中長期の見方:米外交方針の基本の変化(米は常に仮想敵を作っての外交だ。仮想敵の変遷は、<1>ソ連→<2>日本→<3>「悪の枢軸」3か国→<4>オバマの仮想敵なしの円満外交→<5>今は中国)
(16)トランプにとって貿易赤字の対象で日本は4番目だ
(17)日韓関係の急速悪化について(「米・英・伊などにポピュリズム政権が幅を利かせ始めた背景」については次週に述べる)
第3部 読者との交信:Hさんとの「トルコリラ債などについての」交信(8月9日、着信:11日返信)


第1部 当面の市況

(1)短期なら斬撃圏内に入った6日(火)前場。だが、「手を出して、わかる相場の弱さかな」でもある

先々週末と先週初めの前場とで1000円下がった。週二日目の6日(火曜)はザラバで609円安を演じて約500円戻して引けた。当日売買代金は2.5兆円。

3日で合計1400円安を見て3日累計7.5兆円だから短期筋では斬撃の間合いに入ったとも見られる。「値ぼれ買い」(★註)が出ても不思議はない下げ方だったが、25日線との乖離や騰落レシオから見ても十分に下へ引き付けたという間境(まざかい)には入ったとは言い切れないが、一旦は反発するところであったろう。

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