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【投機の流儀】大手銀行・大手証券の強引営業が引き起こした仕組み債のロックインの危険性――それが現実化すれば再び「阿鼻叫喚相場」

第1部 当面の市況

(1)一日500円幅以上を上げても新しい相場が始まったわけではない。「Sell in May」を想起する場面もありうる。但し週初は大幅下げはない
月末30日(木)は2月~3月の大幅下げ約7700円幅の概ね正確に半値戻しを達成し、それに「敬意を表した形」で翌5月1日は、NY安を見て、前日分を下げた。

日銀の政策決定会合の翌日火曜日は追加の金融緩和を支えにして週初は買い先行で始まった。指数先行型の先物を通じた短期筋の主導である。一見、全員参加の勢揃いの相場には見えるが売買金額などから見てそうではない。
指数先導型の上昇だった。月末にかけて短期筋の買い戻しが主導だった。しかも極めて一部の銘柄だけで日経平均を釣り上げた。ファナック・アドテスト・東京エレクトロンの3銘柄だけで日経平均は500円高のうちの110円をつくり出した。

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