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【投機の流儀 セレクション】10連休への用心に対して、かえって10日連休後の上昇の可能性を考えて「持たざるリスク」を意識する海外勢が買っている

小幅ながら日経平均は5営業日続伸した。昨年12月3日以来の4ヶ月ぶりの高値レベルとなり、今年の高値を更新し続けた。
日経平均の連騰ぶりを見ると、一部の銘柄が先導していることが判る。16日の「日経平均52円高」はファストリ・KDDI・ソフトバンクGrの3銘柄で「日経平均96円」を押し上げた結果となった(日経新聞4月17日号証券記事による)。この3銘柄がなければ日経平均は16日はマイナスになったことになる。

10日連休を本稿が「魔の10連休」と言ったように市場がそれを警戒し、個人投資家が信用建玉の相当部分を始末し終えた模様だから、かえって10日連休後の上昇の可能性を考えて「持たざるリスク」を意識する海外勢が買っていると見られる。
但し、こういう形での日経平均の上昇は腰の入った相場上昇にはつながらない。
「腰の入った相場上昇」のためには物色範囲の広がりがかかせない。

【今週号の目次】
第1部 政局を考えない相場観はない
(1)今年の参院選について――改元・消費税・不祥事――ここに竹下内閣時の参院選の既視感あり
(2)統一地方選前半戦の41道府県議選
(3)安倍内閣の正念場
第2部 当面の市況
(1)当面の市況
(2)当面の市況――10連休への用心に対して、かえって10日連休後の上昇の可能性を考えて「持たざるリスク」を意識する海外勢が買っている
(3)日経平均の年初来高値は何を意味するか
(4)株式市場に楽観広まる
(5)「魔の10連休」という考え方への疑念
(6)「魔の10連休」の吟味
(7)日経新聞がまとめた年金運用の大手4行の日本株運用
第3部 中長期に見た懸念材料
(1)「日本の資本市場は中央銀行が主導する、これまでにない段階に入る」
(2)企業の借入金が10年で4割増、債務残高は欧米合わせて約2700兆円
(3)方針大転換のFRB――長期的に見れば世界経済の将来の下方リスクに通ずる恐れがある
(4)米の逆イールド現象(短期金利>長期金利)は何を示唆するか
(5)英のEU離脱再延期、市場は危うい楽観を拾っ。
(6)米銀大手7行のトップが見るリスクの目
第4部 中長期を明るく考えれば……
(1)「将来の大化け株は不況産業から生まれる」
(2)消費増税延期への布石のつもりか?
(3)値上げ発表して株価上昇する銘柄が多い――市場は、値上げがデフレ脱却のためになることを歓迎している
(4)始まる令和元年は「値上げ元年」となり、「デフレ脱却元年」となりたい
(5)アベノミクスの金融政策を振り返る
(6)東証第一部上場銘柄の変遷
第5部 米中2大国の問題
(1)来年トランプ再選だと既報で既述した背景
(2)中国経済崩壊論の見直し
(3)中国経済への楽観的な味方
(4)中国経済について
(5)米国・中国の景気について

【お知らせ】
「投機の流儀 セレクション」のアーカイブは、電子書籍の紹介サイト「デンショバ」にてご覧になれます。
デンショバ
http://denshoba.com/writer/ya/yamazakikazukuni/touki/

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。

ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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