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【投機の流儀】株がヒトを変える
第1部;当面の市況
(1)こういうことがあっては、新しく始まるNISAにとって宜しくない。
5日連騰で日経平均は2289円幅を上がったが、内容は良くない。
1:12日(金)のSQ日に向けて、売り方の踏み上げとファーストリテイリング(9983)1社が上昇の殆どを先導した上げ相場だった。
2:12日(金)は下がっている銘柄数の方が多い。よって、騰落レシオは一見穏健に見える。
3:SQ日に向かって高いことはよくあったことではあるが、11日(木)のSQ値はザラバでクリアできず、所謂「幻のSQ」となった。こういう時は、概ね短期的には宜しくない。
4:夜間取引では、トヨタ(7203)・ソニー(6758)・日立(6501)が「夜離れ」して高かった。
5:しかも、窓を開けて上がっている。11日(木)の時点の25日移動平均との乖離率は7.7%である。すなわち、12日(金)の株高より前に、既に「買われ過ぎ」である。もっとも12日はファーストリテイリング(9983)が5%高かったので、これが日経平均全体に影響したことは否めない。
全てが「やや異常である」と見ておきたい。こういうことがあっては、新しく始まるNISAにとって良いことではない。
9日(火)は昨年6月末と7月3日に付けた33700円というダブルトップの因縁場を一瞬、200円程超えた。しかし、高値から▲227円で終わった。この日の上昇は損益通算上のための売りが昨年12月で終わって、年明けからそれがなくなったという内部要因によるところもあるだろう。
プット(株を買う権利)の売買が急増して、7ヶ月ぶりの高水準となった。買い気が強いことの極致である。7ヶ月前と言えば、昨年6月以来ということであり、つまり6月末と7月3日のダブルトップを付けて、半年間抜けなかった因縁場である。プットがそれ以来の売買急増となった。
日経平均はバブル経済崩壊後の高値を連日で更新した。新NISAが始まる年の出だしとしては、決して良いことではない。
プライム市場は5日連続して4兆円を超えた。売買代金が4兆円を超えた。円安で、輸出株が上昇した。
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