【投機の流儀】五輪は決行される。そして失敗する。首相はバッハ会長が決めると言い、バッハは日本国民が決めるという。止められるのは小池百合子の目立ちたがり屋の行動あるのみ
第1部 当面の市況
(1)当面は三角保合圏内か
週末の米国市場は、NYダウ、SP500が過去最高値更新した。
4月雇用統計の前月比は、市場予想を大きく下回ったことで、早期利上げ懸念が後退し、このところ軟調であったグロース株が買われた。雇用統計が市場予測を下回ったことでグロース株は高い。出口戦略が遠のくと見るからだが、雇用統計が悪いと株が高いという現象は①買い気が強いし相場だ、②市場が最も気にしていることは出口戦略だ、という象徴であろう。
一方、日本市場はNY市場と逆にグロース株指数が下落して、同程度にバリュウ指数が上昇した。商品市況の何年ぶりの強さ(銅相場は10年ぶり高値)を反映して景気敏感株のオールドエコノミーが軒並み高値更新した。
26日移動平均(2万8500円前後)を下値限界とみて、25日線(2万9400円前後)を下値支持線とする,上値の重い動きが続くであろう。2月は終わりで3万円を上回る日が続出したが3月以降は1日だけだった。これが三角保合の象徴だ。
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