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【投機の流儀】黄昏ゆく株式市場

【今週号の目次】
(1)中勢的な市況観――この期間の過ごし方が投資家の近い将来を左右する
(2)景気動向指数から見た客観的な基調判断
(3)平成から令和へ改元、令和元年はどうなるだろうか
(4)「魔の10連休」
(5)ふたたび言う「魔の10連休」
(6)売るべし、買うべし、休むべし、というが「休む」が一番難しい。
(7)当面の市況
 1 週末のNY高を見て週明けは高かろう
 2
 3 高揚感の乏しい年初来高値
 4 景気敏感株が主導で上げた3月相場
(8)NYダウは三尊天井(トリプルトップ)か、大幅上昇か
(9)BREXITを巡る市場の空気
(10)BREXITの行方
(11)平成に入ってからのドル円相場
(12)原油価格と日本株の関係――「裏の裏は表」となって、教条主義者の説いてきた通りになる可能性がある
(13)黄昏ゆく株式市場
(14)米長短金利逆転と株式市場
(15)トルコリラの動向について
(16)強い米国
(17)GEとGAFA
(18)米中戦争が実体経済に及び始めた
(19)東証改革に戸惑う企業経営者と投資家
(20)欧州景気は急速に落ち込む――ホンネを語る誠実さ
(21)証券界・地銀界の収益回復の目はスリム化と統合化に向か
(22)埼玉県Tさんとの交信(4月7日)
(23)広島O様からの「先導株」についてのご質問

【来週以降に掲載予定の項目】
 ○今年の参院選について――改元・消費税・不祥事――ここに竹下内閣時の参院選の既視感あり
 ○アベノミクスの金融政策を振り返る
 ○東証第一部上場銘柄の変遷

(1)中勢的な市況観――この期間の過ごし方が投資家の近い将来を左右する

本稿では10月2日の24,400円をアベノミクス相場の「大天井」と見なし、10月7日号で、昨年1月と10月とを「壮大なWトップ」と見做し、それ以降は中勢的には下降トレンドだが、「中間反騰はどんな下降相場でも常にある」と昨年末から述べ続けた。
そこで10月2日から12月25日まで約5,500円下降し、12月25日の一瞬19,000円割れを「陰の極」と見なし、そこから自律的な中間反騰があると説いてきた。果然、10月から12月の下げ幅の半値戻しを果たし終わった。その後は黄金分割比の大なる方(約62%)にとどかず22,000円の壁も破れず、戻り高値状態で膠着していた。ところが、週末のNY上昇を見て日本の先物は週末に2万2000円を超えた。週明けは買い先行で始まろうが本稿では中間反騰であるという見方を採る。

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