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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2021年11月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】株価は、何をそんなに怒ってるのか?

週末の下げを言うのではない。その前からの膠着状態を言ってるのだ。 岸田さん、ホンネを語ろうではないか――「催促相場」を読み取るべし、だ。 90年から今まで30年間、日本の賃金は上がってない。横ばいである。 (IMF統計によれば)1人当たりの年収は世界で22番目だ。韓国に抜かれた。韓国は19番目だ。先週の「動画」ではIMFのグラフで説明した。 90年のバブル時は日本は英・仏と並んでいた。あれから30年、賃金は横ばいでいるのに、企業は「貸し渋り」のトラウマから480兆円もの内部

【投機の流儀 セレクション】「日経平均、なぜ3万円を嫌う」か?

日経平均は3万円台にあと100円というところまで来て届かない。2月の3万700円、9月の3万700円、この7ヶ月置いたダブルトップを大きく抜けば これは史上最高値4万円~5万円を目指すとしても政策の適宜を得れば理屈なしとは言えない。それは「新資本主義」の序曲となる 、まさしく「新資本主義の序曲としての青春期相場」となるであろうが、3万円に乗せることを何故そう嫌うのか。「意地でも3万円は付けない」と言っているように見える。 25日線との乖離は1%台、騰落レシオは80%台、いず

【投機の流儀 セレクション】最近の市況から学ぶこと――まるで教科書どおりの「好材料出尽しの売り」の海運大手3社の動きと、これまた教科書通りの「好材料発表後に連騰」したマザーズ大手

海運大手3社は3度目の上方修正で驚くべき大幅増益を発表した。それと同時に株価は好材料出尽くしで大幅急落した。(日本郵船と商船三井は1万円台から6000円台へ急落)。 一方、マザーズ市場の時価総額トップのメルカリは2021年7~9月期連結決算で営業利益が市場予想を上回った。これを発表した翌日以降から上昇を続け、4日間上昇して4日目には上場来最高値を付けた。 このように「好材料出尽く」で大幅急落する海運大手3社と 営業利益が市場予想を上回る発表したマザーズ最大手と決算発表後の反応

【投機の流儀 セレクション】岸田政権に揺らぎが起こるとすれば?

①自民党内での不協和音であろう 岸田首相が総裁選で訴えたものは「新資本主義」(新自由主義を脱した世界)であり「金融所得への課税強化」であったが、これは小泉政権の結果を否定し、アベノミクスの否定につながる。岸田首相は、株式市場の反応を「人の話しを聞く特技」として受け止めたのか、この二つを急速にトーンダウンさせた。自民党の選挙公約も高市カラーが色濃く反映された。 安倍元首相は岸田政権誕生に影響力を行使したが、麻生元副総理とは人事面で明確な違いをとった(麻生氏は祖父吉田茂が宏池会の