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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】株価は景気に先行する。その景気は6年ぶりに「悪化」して「後退局面」に入ることがほぼ確実視された

13日に内閣経済社会総合研究所(旧経済企画庁)が発表した景気動向指数29系列の経済指標から加工統計した客観的な数値(★註)が「悪化」となると景気後退局面に入る可能性が高い。 商流・物流を巡る米中対立が深まれば→円高→株安→資産価格の下落が消費を減らす→GDPの6割を占める消費はGDPを減らす→景気後退、と言う経路をたどる可能性が強い。去年の10月2日を、老年期相場の大天井としてそれ以降約5,500円下がってそこから約3,000円上がったが、本稿では当初からこれを中間反騰だと見

【投機の流儀 セレクション】日本の株価の長期的な相対的位置付けと令和時代の再興の可能性

平成時代の30年間を遡ると日本の投資家は毎年▼1.4%ずつ株式資産を減らし、30年間で約3分の1を失った勘定になる。平成元年の大納会で日経平均株価を買って持続したら平成末年の終値では▼43%となる。平成は斯くて終わった。 ところが、直近の10年間を見れば(発射台がリーマンショックの大底だったということもあるが)、年間平均+9.7%を10年間続けたことになり大いに順調だったと言える。安倍政権が集票の大きな資産としているのはこれであろう。現に、株式投資家だけでなく、年金を受ける

【投機の流儀 セレクション】「10%消費税」は日本経済を挫折させる

「10%消費税」は日本経済を挫折させる 2014年の8%への消費増税は日本経済に大きなダメージを与えた(★註)。その消費増税までは、GDPの6割を構成する消費が順調に増大し「2%目標」も進みつつあった。しかし、内閣官房参与の浜田宏一博士が強力に主張した通りになって、増税後は国内の消費総額は一気に縮小して4年後の今日でも増税前の「2%目標」に向いつつあった時のレベルより5兆円も低い。 89年に消費税を創設した時はバブルの全盛期だったから大した問題はなかったが、二度目の97年の5

【投機の流儀 セレクション】令和時代の株価動向

(1)日経ヴェリタス紙が言う令和時代の投資テーマ 同紙4月28日~5月4日号の言うところを要約するとこうなる。 「令和時代の投資テーマ」を探ればこうなるであろうという結論を要約する。 「LCR」だという。 Lは「Life-science=命」 Cは「Connectivity=つながり」 Rは「Resource=資源」だという。 Lは医薬・バイオ。 Cは通信・IT。 Rは資源だという。 いずれもより豊かになるために乗り越えなくてはならない課題解決型のテーマになるという。 (