見出し画像

フィリピンの思い出 その1 JolibeeとTOEICとEraserheads

年初からフィリピンの刑務所にいた日本人のことを何やらずっとニュースで報道がされていますね。
十五年程前に一年程フィリピンに居た私ですが特に当時のことを思い出す、とかいうことはなかったのです…が。
noteの記事を愛読させていただいている方達の記事を読むまでは。

ビコール・エクスプレスとはまた通なメニューを…さすがケイチェルおじさま! 他にもカレカレとかピナクベットとかのフィリピン料理も作ってらっしゃる~スゴイ凄い!どっちも作ったことないわ~。 
大好きなビコール・エクスプレスもナナイに教えてもらって2~3回作ったっきり、作ってないワタシ。

フィリピンのご当地ファストフード「Jolibee」のサンフランシスコ店を記事で紹介されていたきこぺんさま。 「はっちゃん」の画像をありがとうございました~! 「きゃー!はっちゃん! 懐かしい~!!」とひとりはしゃいでしまいました。
ワタクシ、マスコットキャラクターの蜂くんを勝手に「はっちゃん」と呼んでおり、よくデザートのパイ食べに通いました…

突然記憶が呼び起されたのはやはり食べ物に関係すること…どんだけ食いしん坊なんだ、と自分でツッコミつつ。
一年も居た割には写真をあまり撮っていないのですが、ごそごそ探したら見つけました!

住んでる町では恥ずかしいので旅行先で念願のはっちゃんとのツーショット
めちゃ嬉しそうに笑顔でピーチマンゴーパイを食らうモンゴルの人

あー、思い出したらめっちゃピーチマンゴーパイ、食べたいです。

そもそもなんでフィリピンに居たのか、つー話なんですが。
簡単に言いますと、留学ですね。 しかもこれまたちょっと前から凄い騒ぎになっている宗教系の学校に…汗 まあ学校って普通に宗教系のとこ多いですよね、仏教系とかカトリックとか。 
事前にそこは調べて〇一教会だからって、勧誘とかはされないし信徒じゃない生徒が圧倒的多数だということなので、行ったんです。 しかしフィリピンの次に行った国での学校も宗教系だった(それは知らなかった)…それはまた別の機会に。

今やセブ島留学とかネット広告とかよく見るし、お安く気軽に行ける留学先として認知されているフィリピンですが、まだその頃はハシリでそんなに情報はなかったんです。 でも日本人が少ないながらその学校にもいること、逆に少ない(殆ど韓国人)ので母国語で話さない=強制的に英語を使うので環境的には理想的だな、と。
(実際には韓国式スパルタ学校で毎日8時間授業にフィリピンと韓国とダブルで毎日異文化体験、しかも3人相部屋生活…食事も衛生環境もかなりキビシイ状況で三十代半ばの身には相当辛かったです)

そして一番大きかったのは、マニラに

事前予約なしで当日行って受けられるTOEICのセンターがある
しかもなんと試験終了後15分位待てば結果をもらえる?!


日本だと申し込んで2か月後の受験、結果はさらに1か月後ですから、衝撃を受けましたが、次の瞬間「行くぜ!フィリピン!!」と決意しました。

留学する少し前、自営小売店を閉めて製造&卸をしていましたが、収入に波が凄くて「こりゃー仕事無い時は派遣でも働かないと~」と思い、働き始めたのは20代の頃一回だけ派遣で働いたフォワーダー(貨物代理店)、しかもエア(航空貨物)。
3カ月間だけでしたがその前にも勤務経験があったので覚悟はしていたものの、海上とくらべてエアはスケジュールがタイトでとにかくキビシイんですよね…2週間とか一カ月とかで前任者複数人が「無理です!」って辞めてるって聞きました…そんな仕事です。汗 
こんな苦行のような仕事をやり続けるなんてムリ、なんとか風上側(荷主)に行かねば、メーカーとかの仕事に就くには取り敢えず英語TOEIC600~700位は最低でも無いとなあ→TOEIC受けなきゃ、いや4か月後なんて、すぐスコアいるんだけどー!→検索につぐ検索で「フィリピンでTOEICを受ける」に辿り着きました。

英語出来なかったのにフォワーダー?と思われるかもしれませんが、実際使うのは定型文ばっかりで英語より貿易用語を知ってる方が重要、な感じでした。 
一回目で懲りたのに二回目を派遣会社から提示されたとき、頭の中で色々いろいろイロイロ考えたんですが、結局その仕事を受けたのは仕事の少ない時期だったしあまり職歴のブランクを空けたくなかったので。 それに派遣会社も前に就いてた仕事と同じような仕事を提案してくるんですよね。

新卒から二社目の会社でフィリピン関係の業務の中で個人輸入(業者を使わず自分で申告書書いて通関手続きして貨物の引き取りをする)をやっていたので、経験を生かす仕事ってことでフォワーダーを紹介された…その時はそのキビしさもわからず「まあ勉強になるし…」と受けたらエライ目に遭いました。

そういうワケで。 最短でTOEICのスコアをゲットするために、フィリピン行きを決めたワケですが、行くならこの機会に短期で学校に行って、まあ半年位でスコア底上げして帰ってこれるかな?と思ったら…甘かった。なんだかんだで1年近くも住みました、フィリピン。

大学を卒業してからアジアを中心に貧乏旅行をするようになりましたが、フィリピンに関係する仕事をしていても行く機会は一度もなく、まさか後に留学することになるとは夢にも思いませんでした。

そしてフィリピンでTOEICは結局4回受けました。 1年位いると、20代後半のやる気のある日本人青年は900点台とか取って目的を達成して帰国していくのに、私はなんだかんだで学校に通わず家庭教師を雇ったり知り合いが新しく作った学校に手伝いながら通ったりしている内に時間切れになってしまい、結局目標スコアは取れぬままフィリピンを後にしました。

そして帰国後は金融関係を数社渡り歩いて英語を使う機会が無く、結婚後はメーカーを転々とする中でちょっぴり英語使ったこともあるけど、しまいには旅行に出る時しか使わなくなってしまい…そして今や

英語を使うのはインド人石屋と闘う時だけ( ゚Д゚)

になってしまいました…とほほ

もともと英語が好きで留学したんではなく就職活動の為、TOEICスコアの為に仕方なく、って感じだったたので英語は使わない間にもうすっかり錆びついてしまいましたね…

TOEICは今はかなり変わってスピーキングのテストもあるみたいですね。
マニラで受ける時は会場がその都度指定されるようになったみたいで、昔受けたオフィスではないようですが、今の運営団体もマカティに近いところにあるみたい。

マカティの辺り

LRTのブエンディア駅から歩いて5分くらいの会場に直接行って受けられましたが、今は事前にネット予約が必要で都度会場も変わるらしい。 
料金は当時と比べると上がってはいますが、やっぱり日本で受験するより安いみたいですね。

ブエンディア駅…私の好きなフィリピン人ミュージシャンと同じ名前です。
初めてアメリカで公演をしたフィリピンのバンド

「フィリピンのビートルズ」とも言われる伝説のバンド
Ereaserheads 

ジャンルは…オルタナティブかな? 
「これまんまビートルズやん!」て曲も…良く言えばオマージュ、悪く言えばパクり? まあ似た曲なんて世界中山ほどありますし。
バンドとして似ているバンド…うーん、日本でいうとサザンとかブルーハーツみたいな?(音楽的にはすごい離れてると思うけどファンが多いとか全盛期は過ぎた感とか?…察しててください汗)
そのフロントマンがEly Buendiaです。私と同い歳。(ヤバイ歳がバレる)
EraserheadsはElyがフィリピン大学のディリマン校(フィリピンのトップ大学)に通っている頃に結成したバンド。
解散してElyは「Pupil」っていうバンドをやっていましたが、なんと! 

昨年再結成してLiveをやったみたい!! 知らんかった!!!


2023年ワールドツアーやるの?! ってカナダとアメリカだけかーい。

Ereaserheadsといえば…好きな曲いろいろあるけどこれが代表曲でしょう、やっぱり。 悲しい内容な曲なのでちょっとニュアンス違いますが、RCサクセションの「雨あがりの夜空に」みたいに皆が声を出して歌います。
めっちゃ広い会場、何万人?
Elyのギターのエフェクタ?の調子が悪かったみたいでギター交換している間に観客がElyに歌うよう促されて…その前からもう皆歌ってるって。涙
おおー、サビの歌詞まだ覚えてる。
アウトロでまるで大晦日みたいに花火ガンガン打ち上げてる、すごっ。

調べたらこちらの方が歌詞&翻訳を載せてくださっていました。
初恋の相手が亡くなってことを知り、懐かしさと悲しさを淡々と歌う歌詞が泣けます。

Ereaserheadsを知ったきっかけは、ルソン島中部のバギオで秋祭り?でアマチュアバンドのフリーコンサートみたいのやってて会場にフラっと入って聞いていたら、たぶん大学生のバンドがこの曲を演奏してて「凄くいい曲!」と思ったら。 20代半ばの隣のお姉ちゃんが口ずさんでいる!
すかさずにじり寄っていって
「この曲知ってるの?彼らの曲?カバー?」
と聞いたらお姉ちゃん、ちょいとビックリしてたけど、
「Eraserheadsだよ、Ang Huling El Bimbo」
「(曲名がよく聞こえず)有名なの? CDとか売ってる?」
「すごく有名だよ。売ってる、売ってる」
とまあそんなやり取りをして教えてもらって。

CD屋さんを探しましたがAnthologyが出てるくらいなので、もう既に解散してしまっていてオリジナルのアルバムは1枚しか手に入れられなかった。
フィリピン人に「ショッピングモールのコピー屋に行けばコピーしてもらえるよ」と勧められたが、それはしませんでした…もちろん違法というのもあるけど、歌詞カードとか無いと歌詞も誰の作詞作曲なのかとかの情報もわかんないし。
それからフィリピンを出るまでの半年近く、他のフィリピンのアーティストとともにたくさんたくさん聴いてすごしました。

Eraserheadsのことをnoteに書くとは全く思ってもみませんでしたが…再結成のLive映像が見られたのが嬉しくて書いてしまいました。
マニアックすぎて誰にもかすらない情報かもしれません、スイマセン汗

たぶんちゃんとウィキペディア読むと書いてあるんだろうけど、CDを探し歩いて聞きだしたころ、当時の英語講師から「Elyは脳腫瘍か何か、脳の病気をして手術したらしいよ」と聞いたことがありました。 
その後pupilで無事バンド活動を続けていることを知ってはいましたが、Ereaserheadsを再結成するなんて…想像もしていなくて。嬉しい。泣

彼らの全盛期には乗り遅れたけど、またLiveやってくれるなら今年じゃなくてもいいから見に行きたいなーと思います、行けるかな? 
LiveのDVDを買うだけのためにマニラに行くのもいいかも。 
そして「はっちー」にも会いに!Jolibeeno ピーチマンゴーパイ、食べに!!

おわり

サポート頂けたら…材料買ってしまいますね。そして良いものをまた制作したいと思います。そして素材が手元に届くまで、そしてお客様の元へ旅立つまでのストーリーを共有したいです!