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芸人と発達障害・その3/当たり前じゃねぇからな

初めに

今回は発達障害に関連する事項から紹介しよう。シリーズはここで終わらせたいのがやまやまだけど、実は…。


発達障害と切り離せられない存在

  • 発達障害グレーゾーン

  • 愛着障害

  • サヴァン症候群

  • ギフテッド

上記全ての単語を耳にした事がある人はいるかもしれないが、一から掻い摘んで説明する。
発達障害グレーゾーンは発達障害があるものの、医師の診断では当てはまらなく治療法や障害者手帳が得られない。
愛着障害は先天性ではなく幼少期に家庭不和が起きて発達障害と類似する症状が現れ、薬物療法ではなく認知行動療法で改善する。他の医師では「第四の発達障害」と表現するパターンもある。
サヴァン症候群は発達障害や知的障害があるが、記憶力や創造性で末恐ろしい才能を発揮する。
ギフテッドは主にIQが高いとされるが能力に差が生じる場合もある。
芸人の中にはそれらが当てはまる人々もいなくはないがそれは前回の通り差別になりうるので私は指摘したくなかったが、吉本興業所属の霜降り明星・せいやが「映像記憶」の能力を発揮する際、相方の粗品「サヴァン芸」と裏で読んでいるが、あくまでも俗称と認識した方が相応しいと考えている。サヴァン症候群の中に、映像記憶が入るのかは不透明だからだ。

こちらの動画は2024年2月16日にYouTuber雷獣の公式チャンネルにて公開された。ゲストが髙比良くるまで彼の半生を振り返る内容だったが、その中でくるまの幼少期の突出した特性に触れて、雷獣のベテランちが彼がギフテッドではないかと発言した。くるまは自身がギフテッドと即答したが、あくまでもADHDのように今の段階は自称だと私は判断している。ここも真相を掘り下げようとしたら、またしても大変なことになりうるであろう。

一つでも居場所があれば

こちらは2023年5月22日に神保町よしもと漫才劇場で開催された『欲しがりません失くすので。』というライブの公式レポート、前出した京極風斗がMCの1人で、出演者に髙比良くるまもいる。所謂、落し物が多い若手芸人を集めて過去を振り返ったり、とあるシチュエーションをどう切り抜くのか行動したりする内容であった。この記事には書かれていなかったが、ライブの感想を探っていると公演中に出演者がアルファベットとして発達障害を隠喩していた。3文字ならASD、4文字ならADHDという具合で。
決して、貶しているわけではなく向き合っていこうとする姿勢のないようであった。笑いに変えると言うとネガティブな意味合いと思われるが、辛い感情を少しでもポジティブに変換してプレッシャーを減らすのは良い事だと考えている。この意識が広がってほしいばかりだ。
そして、そのライブが有料アーカイブ配信していると耳にして駆けつけたが、既に終了していた。情けない私。

閑話休題

話が変わるが、こちらはテレビ朝日系『耳の穴かっぽじって聞け!』の2024年6月4日放送分の公式レポート。視覚障害者であり、R-1チャンピオンで吉本興業所属のピン芸人濱田祐太郎がテレビ出演にあぐねいている現状を番組内で叫んでいた。発達障害とはズレているが、障害者を除け者とするバラエティ番組に嘆いている姿に心を打たれた。ちなみに、Eテレ系『バリバラ』には過去に出演した際、軋轢があった故にそれ以降出演していない。
しかし、毎日放送系『あれみた?』では特集が何度も組まれたり、2024年6月29日から朝日放送系『ちょいバラトーナメント 濱田祐太郎のブラリモウドク』が放送開始されたりと関西では彼をようやくピックアップし出した。その中で彼は腫れ物扱いになされておらず、和気藹々と楽しんでいる姿が映し出されていた。発達障害に対してもこのような空気感をテレビのバラエティ番組で放送されてほしい。

軋轢と…

さて、ここまで発達障害を被害者としての面を強く述べていたが、終盤でここを触れていいのか悩んでいる。発達障害は世間の大多数とズレが起こりやすいのが現状、それがトラブル、悪化すれば犯罪になってしまう。現に発達障害者による犯罪が報道されることもあるが、そのせいで他の当事者に対して冷たくなるのが現状だ。その方が多勢の安全策なのかもしれないが、私としてはこれで良しとは思えない。
だが、これまで述べた芸人たちがトラブルとは無縁とは言い難く私も擁護できない範囲の事例も存在する。ここで触れると誤解を招いてしまうので断念するが、こういう現実も忘れないでほしい。

私がこの記事を書いた訳

元々、前編記事に中山氏や藤本氏が医師の診断を受けてからADHDだと公言しているのをご存知だった。そして、発達障害の症状が見られるような芸人が台頭してネットにお粗末な紹介記事が次々とアップロードされる状況に億劫だった。決め手は髙比良氏が度々YouTube上でADHDを自虐しているのも何度も見掛け、令和ロマンがM-1グランプリで優勝してから彼のADHD(?)を礼賛する声をネット上でよく見掛けるようになり、ほっといていいと思えず自分で出来る範囲で認めることを決めた。

そして、資料を集めている最中に2022年12月7日に公開されたこの記事と巡り会った。この記事はヒントになるかもしれないとワクワクして読んでいたら、それは期待外れだった。一言も中山氏や藤本氏には触れていない、しっかり診断を受けた芸人を書かずに話を進めている。確かに私が紹介した芸人は知名度が低いのは否めないが、それでも記事の焦点がズラされていると疑ってしまう。本当に困っている人に寄り添う意識が見受けられない事にフツフツと怒りが混み上がっている。表面的に話を進めているのに、耐えられなくて私が出来る範囲で事実と思いを書き連ねた。本当は当事者に取材したい気持ちもあるが、あくまでも私は素人である。

終わりに

実は今回でシリーズは完結しようとしたが、執筆中に抜け漏れがあるのを気付いたので、後日全ての章を繋ぎ合わせるだけでなく内容を書き加えた完全版を書き起こす。どうしても、触れなければならない分野を忘れていたが、ここで纏めるよりも一回整理して見直してからの方が話の筋が通ると判断した。
ここで終わらなくて申し訳ないが、最後まで見届けてほしい。

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