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【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.371 ローキックの過去

タイトル「ユーリの過去」じゃないのん?


◆前回までのあらすじ

ホワイト・ナイト・バトル第9試合。"骨切り"ユーリVS"アンタッチャブル"スタンプの闘いはバルディッシュの斬撃と呼ばれるローキックを持つユーリが優勢のまま進む。スタンプも持ち前のディフェンス術で回避を続けるが次第に追い込まれていき……ついに右脚にローキックがヒット。当たれば骨まで切断するユーリの蹴りに対してスタンプは…!?


◆斧を振るうかの如く…!!

─ 骨切りユーリの名は伊達じゃない ─

ユーリのローキックはバルディッシュ(戦斧)の斬撃。前回、斧を振るかの如く放たれたその必殺のローキックをモロに食らったスタンプ。
スタンプが大きく吹き飛ばされ宙を舞う中、場面は変わってユーリの過去話へ(タイトル的にはローキックの過去か)。孤児であった彼は8歳の時にサーカス団に売られ、巨大なコンクリートを蹴りで破壊するショー(見世物)をやらされていた。

はうっ シームレスに哀しき過去パートへ移行。
スタンプ、しれっと精髄破滅拳を使ったな(笑)。

サーシャもスイート・デビル関連で哀しき過去あったけど、そういやルスランは何もなかったね。あいつ…ぽっと出キャラで使い勝手のいい語録をまき散らしながら瞬殺されて何がしたかったんや……。

そして今週のモンキー・トレース。
R国は香川県だった…!? やっぱ怖いスね、うどん県は。

恐らく別個体だと思われるがサーカスの象くんも再登場(猿渡先生、そろそろサーカスの象は牙を落としていることに気付いてくれ…頼む)。一回こっきりと思ってたらまさか3回(4回だっけ?)も出てくるとは。
ユーリの初登場が象回だったし、意外と伏線というか仕込みがちゃんとしてて驚いたんだよね。ユーリはかつての職場の仲間についてどう思っていたんだろ?象くんの末路を察して哀れみから引導を渡したのかね。


◆ローキックの過去

サーカス時代から"バルディッシュの脚を持つ戦士"と呼ばれていたユーリがやっていたショーは、
・長さ2メートル
・厚みが20センチ
・重量が2トン

巨大コンクリートを左一本の蹴りで破壊するものだった。
(もはや人間技じゃないだろ…)
デモンストレーションで石斧で叩かれる巨大コンクリートだがビクともしない。割れやすいようにヒビなど入っておらず一切のトリック無し。

ユーリ……玄腿(モンスター・フット)よりすごくない?
リカルドもコンクリートの壁を拳で打ち砕いていたけど流石にこのサイズを破壊するのはちょっと……。サーカスに来てこれ見せられてもトリックとしか思えないんだよね。
割と身体能力に関してはデフレ路線の龍継なのに急にぶっ飛んできたな。

─ バルディッシュの脚は一朝一夕でできたものじゃない ─

勢いよく踏み込み、左足で巨大コンクリートを蹴るユーリだが、
観客「なんだよ 割れてないぞ」
普通に考えたら当たり前、巨大コンクリートにはヒビ一つできていない……が、なんとユーリは続けざまに蹴りを浴びせる。左足から血を噴出しながら何回も何回も蹴り続け、最終的に巨大コンクリートを横一線に切断した(観客ちょっと引いてない?)。
そう、バルディッシュの脚は幼少期から何万発も蹴り続け、血を流し肉を潰し骨を折って鍛えられたものだった。

タフって言葉はユーリの為にある。
根性ありすぎるぜ。こんなん何回蹴ったからって出来るようになる気がしないっスね。根性値どうなってるのん?これで痛覚麻痺のドーピングとかやってないって…もしかして先天性無痛無汗症だったりするのかな。あーでも普通にダメージ受けた時痛そうな表情だったからその線はないか。

"骨折すると前より骨が強くなる"という説があるが、それは復元の過程で接合部が太くなってそう見えるだけで実は骨折前と同様の強さでしかなく、むしろ痛みがトラウマになって強く蹴れなくなる。
だがユーリは30回以上骨折を繰り返しても恐れることなく蹴り続けることができた。そうやってへし折った骨は100本を超える。

1500の技を駆使して3000本の骨を折ったり、3000の技を駆使して1000本の骨を折ったり(あーどっちかわかんねーよ)した朝昇の方が数だけ言ったらすごいんだ。……まぁ あっちは関節技だし指折とかも含めてるから一概に比較できないけど。

しかし…骨折→治癒で骨が強くなる訳がないと断言されている以上、ユーリが幼少期から何万回強く蹴り込んでもローキックの威力自体にさほど影響はないと考えられるが……直前の言ったことを否定してないか?


◆スタンプの反撃

勝利を確信し、その場を立ち去ろうとするユーリ。だが、
スタンプ「安心してください 折れてませんよ」←とにかく明るい安村かな?
ヨシフ「な…なにっ ユーリのローキックが効かないだと」
本来なら右脚が折れているはずのスタンプが平然と立ち上がってきた。VIP席で観戦しているヨシフもユーリのバルディッシュの斬撃が効いていないことに驚愕する。逆に熹一と龍星は(表情的に鬼龍も)スタンプがローキックがヒットする絶妙のタイミングで自分から飛んでダメージを軽減したことを見抜いていた。

これで「脚折れました~」だと出なくいい試合に出て負傷した只のアホになるからね。
さすがアンタッチャブル。こいつに目突きを当てた悪魔王子が段々とすごく見えてきたぜ。
あと熹一が「本当に効いている時は腰からストンと落ちる~」云々言っているけどドラゴン・ラッシュのモブも過去に同じこと言っていたんだよね。最近台詞の再利用多いっス(SDGsに配慮してると言うてくれや)。

必殺のローキックを防がれたことでプライドが傷つけられ、闘志に火が付くユーリ。一気に怒涛の攻撃を仕掛けるが"アンタッチャブル"ディフェンスのスタンプにまるでヒットしない。
熹一「一つ 気になることがあるんやが…」
龍星に何を言いかける熹一……そんな時に、
ユーリ「ぐっ」
パンチの打ち合いならスタンプに分があるのか左のボディブローがユーリに直撃、ひるんだ隙にそのまま右のアッパーが顎にクリーンヒットする。

おいっ ユーリのせいで熹一の台詞がキャンセルされたぞ。
熹一は一体何を言おうと思ってたんだよ。

それと前回あんなに痛そうに両脇を押さえていたのに元気ピンピンな熹一。肋骨にヒビが入ってたはずなのに……痛み止め服用かな(運営からクスリ貰うのめっちゃ怖いけど)。
もしくはルスラン撃破でレベルが上がってHPとMPが全快したのか?


◆覚醒…!?

ズウウン…
スタンプ「まいったなぁ 勝っちゃった?」

顎にアッパーを食らい宙を舞い、リング上に沈むユーリ。口から血を流しているが、その目は開いたままだった……意識はあるのか?

まいったなぁ (別に勝たなくてもいいけど)勝っちゃった?(クソ煽り
スタンプ強っ強いーよ。現状、熹一・悪魔王子という上位ランクとやり合える数少ないキャラだから当然と言えば当然だけど…見事やな。

でもユーリもここから覚醒モードに入るっぽいし、どっちが勝つか分からなくなってきましたね。パヴェルの件もあるし。

◆ここで覚醒か…!! ←クスリだけは勘弁な。正直◆見開く双眸には何が映る!?とかの方が良くない?
次号、試合の行方は…!? ←上で覚醒言うてるやん。


◆まとめ

スタンプの回想拳のおかげで差し込まれたユーリの哀しき過去回。ユーリは今のところ過酷な境遇かつ本人が卑怯な手を使ってこないからホワイト・ナイト・バトル編では初めて出てきたまともな格闘家なんだよね。
あとは覚醒モード次第だけどスタンプが勝つのかユーリが勝つのか……キー坊や龍星と違ってどっちが勝つか分からんからハラハラしますね。

まっ 今週が合併号なので次の龍継は2週間待たされるんだけどね。
※この情報はエイプリルフールではないんだ、悔しいだろうが仕方ないんだ。


◆余談

今週のナレーションって全部ヨシフおじさんなんスかね?
だとするとやたらユーリの経歴に詳しい気がするが。まさかユーリもヨシフおじさんの隠し子ってパターンでサーカスに売ったんじゃないだろうな。

あと、今週で四国のタフ聖地巡礼箇所に香川県「イオンモール高松」がエントリーされたわけですが、実は他にもあるんですよね。
徳島県「霊山寺」
※パラタフ(TOUGH番外編 柔の章)で主人公・藤垣と右近が闘った場所。

……めちゃくちゃ交差点に面しているけど(通報)大丈夫か?


◆次号予告

次のプレボNo.18は4月15日月曜日です。


出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第371話