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【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.357 計量

タイトルがあまりにもテキトー過ぎませんか?


◆前回までのあらすじ

ヴィクトル・グループが主催するホワイト・ナイト・バトルに参加するため、ついにR国に入国した熹一と龍星。到着して早々、街中で暴れる象に襲われるというトラブルに見舞われたが、R国MMAチャンピオンのユーリや主催側が用意した迎えのパヴェルによって、なんとか事なきを得た2人。この強烈な邂逅が、これからの波乱を予感させる…。


◆国賓級の待遇

主催者側が用意した世話係 パヴェルの運転の元、2人はWNBが開催される会場の下見に向かっていた。赤信号に一切ひっかからず、豪華なリムジンで送迎され、その待遇に若干気圧される龍星だが…、
熹一「WNBの出場選手は国賓級の扱いを受けるんやで 国賓やぞ」
逆に国賓級の扱いを満喫する熹一。

国威発揚型の大会とはいえ出場者のために信号アルゴリズムも変更とは…ちょっと過剰すぎないか。それを満喫する熹一もええ性格しとるわ、普通は龍星みたいな反応になると思われる。
(リムジンの内装がスマイル・ジョーが乗っていたものと同じなんスけど、いいんスかこれ?)

~オリンピック・スタジアム前~
パヴェル「これが会場となるオリンピック・スタジアムです」

WNBの会場であるスタジアムに到着したが、車内から眺めるだけで外に出ることを許されず、2人はそのまま宿泊するホテルに案内される。しかも基本的に外出禁止という厳しさ。

そのままを超えたそのまま(いつもの)。
今週はR国ロケーションが多いっス。画像検索ですぐに見つかるのは好感が持てる。しかし単語だけごまかしても他がそのまま過ぎて…
確かに単語はぼかしているけど、絵は大丈夫か?←かなり危ない作品になってきてます。


◆宿泊地にて

~どうみてもメトロポールモスクワにしか見えないホテル~
龍星「なんかすごいホテルですね」
熹一「国賓やからな」
ホテルに到着後、別々の部屋に分けられた2人は携帯で現状について会話する。出場選手に対する好待遇っぷりに困惑気味の龍星は、R国がとても"戦争中の国とは思えない"と感じていた。

熹一、"国賓"BOTと化してないか?
なんでもかんでも「国賓やからな」で済ましすぎなんだよね。でもメトロポールモスクワの宿泊費ってだいたい一泊5万か…龍星たちが羨ましい。いつかこういう価格帯のホテルに泊まってみたいですね……いや、やっぱドーミーインでいいや(サウナー書き文字)。

熹一「とりあえず外に行こうか」
龍星「えっ外出禁止ってなってますけど」
熹一「気にすなっ」
熹一は空港のときと同じく、その辺を散策しようと龍星を引っ張り出す。

こいつら…(呆れ)。ここまで言う事を聞かない招待選手って…パヴェルはブチギレていいと考えられる。


◆監視の目

2人は街を散策しながらホテルでの会話の続きを始める。龍星曰く、どうやら出場選手は全員バラバラの宿泊地となっており、先ほどのホテルには熹一と龍星以外にWNBに参加する選手はいなかったようだ。また、注意点として
熹一「スタンプの話だと盗聴盗撮ハニー・トラップに気を付けろと言うとったわ 部屋に戻ったら美女が裸で待ってたりして」
龍星「日本の政治家が中国で受ける接待ですよね 」
互いにハメられないよう気を付けようと言いながらも、龍星は熹一にちょっと経験してみたいんじゃないですか?とちゃちゃを入れる。

やっぱし怖いスね、R国は。
日本の政治家がハニトラ云々~はインターネットの掲示板とかでも目にする話しですけど、あれってガチなんスかね?正直、部屋帰って見ず知らずの奴にいきなり迫られたら「うわっ なんやこいつ キッショ」ってなって恐怖の方が先にくると思うんですけど…。

龍星の発言に対して熹一は変顔しながら、
熹一「エロスの泉におぼれた~い♡ 試合ができないくらい精気をすいとられた~い♡ …ってアホか」
と、ノリ・ツッコミ。

キッツ・・・(ドン引き)。
みなさん、これが推定年齢30~40歳の成人男性の発言ですよ。ヤバくないですか?
最近のギャグキャラ化した熹一を見ていると、よくNEO坊時代にぼろを出さなかったと感心する。げに恐ろしきはロン毛と鬼龍のコート。

熹一「それから盗聴されないようにこのスマホを使えと しかしでっかい国やのに窮屈な感じやな」
龍星「常に監視されてて気持ち悪いですね」
(ここのやり取りだけ見るとアルミホイル案件っぽい)
盗聴対策にスタンプから渡されたスマホを取り出しながら、2人はたった1日でこの国に窮屈さを感じており、先ほどからパヴェルが尾行しているのも察していた(パヴェルは元秘密工作員として日本で暗躍していたらしい)。

監視社会の悲哀を感じますね。すべては"あの男"の思うがままか。
これ無事に日本に帰国できるんですかね?なんかホワイト・ナイト・バトル編の最後どうなるのか不安になってきた。そして2人はそのままホテルに帰ったけど、ガチで駄弁るだけのために外に出たのか…。

ところでハニトラは?


◆公開計量

ホワイト・ナイト・バトル 公開計量日。

~どうみてもボリショイ劇場にしか見えない劇場~
劇場で行われる公開計量。場内は出場選手と大量の観客たちで一杯になっていた。
龍星「すごいですね 由緒ある劇場で公開計量なんて」
熹一「国賓やからな この劇場に鬼龍や悪魔王子はおるかのォ」

なんで劇場でやるんや?(素朴な疑問)
まぁかっこいいからええか。体重計が置かれたステージ後ろのホワイト・ナイト・バトルの文字が迫真の血しぶき書き文字で草生える。野蛮過ぎない?

こっから階級ごとの計量っス。

◆65キロ級 ~龍星~

65キロ契約は3試合目に行われ、対戦は龍星(日本)対サーシャ・ポベトキン(R国)。龍星は63.5キロとやや低めでクリア。対して対戦相手のサーシャは65キロジャストで計量通過。
熹一「あのムキムキの体格で65キロやて そんなアホなことあるかっ」
明らかに体格に見合わないサーシャの計量結果に、体重計に細工してあるんじゃないかとヤジを飛ばす熹一。

和田アキ男~R国のすがた~登場(この髪型なんでもアキ男にみえる、この感想ではここからアキ男と呼ぶことにする)。
確かにこのゴッツい見た目で65キロは中身スカスカすぎるから不正は誰の目にも明らかですね。ただ…体重計は一つしかなくて龍星が最初に乗ったんですけど、どうやって細工してるんだ?遠隔操作で数値いじれる(オフセットできる)のかな。

計量後、互いに向かい合ってフェイスオフ。するとアキ男が龍星を頭部左を指でつつき、
アキ男「へーっ本当に見えてないんだな」
その行為は龍星が本当に隻眼がどうか確かめるためのものだった。バカにしたような態度で、本来MMAではお前みたいなやつは出場できないが、この大会ではなんでもありだと言い、見えている右目の方も抉ってやるよ挑発する。しかし、その挑発に対して龍星は…、
龍星「あなたがどんなに汚い戦法を用いても僕は最後までスポーツマンシップに則ってクリーンに闘います」
龍星「隻眼でも健常者と同等に闘えることができれば 次もオファーをもらえるかもしれませんから 明日はいい試合にしましょう」
身体的ハンデをものともせず、正々堂々と闘うと言い、笑顔で礼をする。

龍星の態度にすっかり毒気を抜かれるアキ男。

そこには真の主人公の姿があった(感涙)。
最近の龍星浄化されすぎですね。闇堕ち時代の影がまったくない。先に煽ったアキ男もなんか困り顔じゃん。これ絶対試合後に仲良くなる前ぶりですね。ただ少し不安なのは…
幻魔拳と精髄破滅拳はクリーンな闘いに入りますか?
この言い草だと妖術縛りでいくんスかね。それだったら今更表の格闘家に苦戦しても納得できるけど…。


◆70キロ級 ~熹一~

続いて第8試合の70キロ契約。対戦は宮沢熹一(日本)対ルスラン・グラドビッチ(R国)。ルスランは69キロでクリア(どうみても69キロのガタイじゃないんスけど、R国側 露骨過ぎないっスか?"露"だけに)。次は熹一の番になり、短期間で作り上げた自身の防弾腹筋を自慢げに体重計に乗るが…なんと結果は70.3キロ
熹一「でーっ な…なんでやあっ」
300グラムオーバーで計量失敗。今朝、部屋で測った時は大丈夫だったのにとショックを受ける。

部屋の体重計に細工されてたんじゃない?(適当)
おいおい、はるばるR国まで来て"計量失敗 ファ~失格"で終わるとかそんなんあり?ファイターとしての自覚が足らんのとちゃう。

しかも、オーバーしているとはいえ、熹一も70キロでは済まないガタイだと思うんですけど。TOUGH時代は75キロだったからそこからもしぼんでるし、筋肉が減って脂肪が増えて腹が出る…中年の悲哀を感じますね。

このままでは失格になってしまう、熹一は奥の手として…、
熹一「ええいっこれなら どやっ」
司会「70キロ…クリア」
パンツを脱いで全裸になり、300グラム減。ギリギリ計量をクリアした(ええんかそれで…)。

・300グラムあるパンツ(スマホより重い)
・脱いだパンツを咥えているから体重計に乗ってる重量は変わらない
・パイパンじゃない
色々ツッコミどころ満載のシーン。
恐らく脱いだパンツは装備枠から外した扱いとなり、アイテムポーチ入りしたから体重が軽くなったと考えられる(ゲーム脳書き文字)。

幽玄真影流「象塊」は荼毘に付したよ。これは格闘漫画…ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから。


◆80キロ級 ~スタンプ~

第9試合の80キロ契約。対戦はスタンプ・ハウアー(米国)対 前回象を一撃で倒したユーリ・パヴリュチェンコ(R国)。両者とも問題なくクリア。

ユーリってスタンプと闘うんだ…意外。既存キャラ(熹一・龍星・悪魔王子)の誰かと思ってた。こういう新キャラ同士の闘いってどっちが勝つか分からないからワクワクしますね。
あと、スタンプは1か月ほど経ってもまだ目が充血してるのか…、悪魔目突きのダメージでかすぎる。


◆悪魔王子登場

大取りはスペシャル・マッチの無差別級。対戦は悪魔王子対特別招待選手"X"。当然、無差別級なので計量ナシ。

特別招待選手の"X"って…ま…まさか。

これ色々考えられるんですけど、候補としては
・もちろんめちゃくちゃ新キャラ(謎に強い)←サイボーグ、メカ、クローン人間…なんでもありだ。
・鷹兄←期待したいけど、ないだろうなぁ。
・ボリス←候補としてはあり得るが、これだとおもんないよな。
・"X"=10 つまり脱走したガルシア10号←脱走され過ぎやろ…。
・"あの男"←ライドンキングかな?
・イー〇ン・マスク←"X"って…ま…まさか!? ニュースでよく見かけるから猿渡先生の次の標的にされる可能性がある。
私は普通に新キャラだと思いますね。皆さんはどうでしょう?

◆Xとは…!? ←恐らくこの時点ではまだ決まっていないと考えられる、来年の猿渡先生が考えるんだ。
次号、闘いの幕が上がる…!?
←平常運転の編集、大会始まったから上がるに決まってるだろ。


◆まとめ

なんかトントン拍子でホワイト・ナイト・バトルが始まりましたね。これは年内に龍星の試合の途中までいくかな。最初はハイパーバトルみたいなトーナメント展開で、終盤にキー坊や龍星がカチ当たるのかなと思っていたけど、階級別で対戦カードが組まれた大会なのは意外だったんだ。完全にR国側VS西側に分かれていてマジで興行っスね。
色々と期待できる展開だけど(米軍のスーパーロボットとシバキ合っていた時よりは)、キー坊と龍星の相手がぽっと出の新キャラで盛り上がるかどうかは不安ですね。ま…また表の格闘家が謎に強いのか…!?


出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第357話