【感想】TOUGH外伝 龍を継ぐ男 BATTLE.359 開幕
未だにエイハブの表紙が公開されないのは何故なのか?←この記事出した日の夜に公開されました。
そして「これまでのあらすじ」が先週と一言一句同じなのはいいのか?
◆前回までのあらすじ
ついに開幕「ホワイト・ナイト・バトル」。公開計量後に食事、スパーリングを済ませ、万全の状態で闘いに挑む熹一と龍星。一方、大会裏で工作活動を行う米国捜査官スタンプ、反体制派であるゲルマノヴィチ博士と密会を行う鬼龍と……すでに盤外でもそれぞれの闘いが始まっていた。
◆開幕
司会「昼と夜が溶けあうこの時間はこの国に生まれし者の特権なのだ さあっ 謳歌せよ 荒ぶる魂を開放せよっ」
司会「恐れるな 闘うのだ 勝利は我々と主にあるっ ホワイト・ナイト・バトルを開催致します」
ついに開幕したホワイト・ナイト・バトル。司会のオープニング・トークによって、会場であるオリンピック・スタジアムの熱気が一気に高まる。いざ、白夜の闘いへ。
※リングアナウンサーは長いのでここでは司会としておきます。
開幕の台詞、お洒落過ぎるだろ……。
さすが猿渡先生のワード・センスはキレてるぜ。白夜を昼と夜が溶け合う時間と表現する……ホワイト・ナイト・バトルという名の大会にふさわしいオープニング・トークなんだ。
まぁ 白夜は "Midnight Sun" なんやけどな ブヘヘヘヘ……なにっ
(もう)なんでもいいですよ。
◆オープニングファイト
開幕後、試合前のグローブ・チェックを受ける熹一と龍星。無事にチェックを通過し、オープニングファイト(第1試合)を眺めていると、
熹一「なんか雑な試合やのォ お互い足を止めて打ち合っとるから見てる方はおもろいけど」
龍星「は…はい」
2人からすると明らかにレベルの低い闘いで少しガッカリした様子。
国威発揚型の大会だから興行寄りなんだろうけど、やっぱ2人の目線だとホワイト・ナイト・バトルってレベル低いんスね。これは龍星も熹一も瞬殺あり得るのかな?
話の展開としては大会よりも裏で行われる策謀に重きが置かれそうな気がしてきましたね。
熹一「おい どないした? これから試合やいうのにゲッソリ疲れとるやないか」
龍星「きっ緊張しちゃって吐きまくってます しかも昨日は全然眠れなくて」
熹一は先ほどから様子のおかしい龍星を心配するが、なんと大会当日というのに緊張による嘔吐と寝不足で絶不調だった。
前日までの冷静だった龍星どこへ!!
熹一はめちゃくちゃ場慣れしているけど、龍星はこういう大会初めてだからしゃーないか。前日落ち着きはらっていた龍星の方がコンディション不良とは……怒らないで下さいね。ドラゴン・ラッシュとかで命のやり取りをしていた龍星が今更 格闘技大会で緊張するなんてバカみたいじゃないですか。
最近のこいつらは交互にギャグ・キャラすべりしてるな。
◆アンフェア
試合の方はR国側の選手が優勢となり、右のアッパーで西側選手がダウン。決着がついたと思われたがそれでは終わらず、失神している相手をマウントポジションから殴打し始めるR国選手とそれにヒートアップする観客。
熹一「レフリーなんで止めへんのやッ」
セコンドからタオルが投げられていないとはいえ、どうみても危険な状況なのに試合を止めないレフリー、明らかに公平な試合とは呼べない光景が広がっていた。
しゃあっ マウント・パンチ!!(ボタン2つ同時押し)
このシーン、タフ・ダークファイト最強ムーブの1つ……タックル→マウント・パンチ戦法を思い出してちょっと吹きました。
しっかし、今回ボコボコにされた西側選手かわいそうやなー(「イギリス野郎」とかボロカス観客に言われているし、国名そのままだし)。スタンプから事前にレフリーもアンフェアなジャッジをするだろうって言われていたけど、観客もR国民だからやりたい放題。
……なんでセコンド はよタオル投げないんや?
(セコンドは西側の人だよな?)
最終的に西側選手のセコンドがタオルと投げて試合終了(おせーよホセ)、自国選手の勝利に場内は歓声に包まれた。
熹一「今時こんなエグイ試合許されるんか 選手の安全を守るレフリーが戦闘不能までやらせるなんて聞いたことないわ」
この異様な光景を目の当たりにしてドン引きする熹一。
闇試合とかでしこたま闘ってきた熹一にここまで言わせるホワイト・ナイト・バトル 恐ろしいんだ。R国民はこんな残虐ショー観て面白いのん?
熹一は今のような危険行為が許される大会運営に「選手が死んだらどないすんねん」とご立腹だが、
龍星「おかげで頭がスッキリしてきましたよ 俄然やる気がでてきました」
先ほどまでの気分が悪そうな様子から一転、逆にやる気が増した龍星。
~回想~
静虎「お前は鬼龍の血を継ぐ者……いつ"闇堕ち"するかわからない」
~~
こういう所は完全に鬼龍の息子っスね。あの試合を観て元気ピンピンになるのは"はっきり言ってそれって病気だから お前ヤバいよ"。まっ、龍星の基本的に善人だけど、ちょくちょく闇が見える所は結構好きなんだけどね。
その意気込みを聞いて安心したのか、
熹一「その意気やっ 日本男児の根性見したれっ」
龍星「いたた…フェイス・ロックはやめてくださいよ」
龍星にフェイス・ロックをかける熹一。
はい見したります。
マジで最近のキー龍はイチャイチャしすぎなんだ、もう完全に師弟。ここに至るまで紆余曲折あったけど、今の関係が理想的すぎてバスターズ戦までの仲の悪さがウソみたいなんだ。誠意を持った謝罪の重要性を感じますね。
◆白鯨
そうやってイチャついていると……突如、観客達がザワつき始めた。
熹一「お おい龍星 VIP席を見ろ 鬼龍や 鬼龍がいてるッ」
龍星「(隣にいるのは)"白鯨"ことヨシフ・カデンスキー 大統領と対等に会話ができる唯一の重鎮らしいです」
観客達の目線の先にあるVIP席の方を見ると、今大会を主催している民間軍事会社ヴィクトル・グループの総帥と共に鬼龍が現れた。
"あの船長"と微妙に似ているし、"白鯨"の異名……これは単行本が2023年12月19日発売予定の漫画「エイハブ(著:猿渡哲也)」と何か関係がありそうですねぇ(ダイレクト・マーケティング書き文字)。
まるでニチアサの販促回のよう、世界観どないなっとんねん。
どう見てもエイハブ船長を意識しているんだ(顔の傷や髪は全然違うけど髭とかキャラ全体の造形は船長に似ている)。現状、観る専の総帥がホワイト・ナイト・バトルのモブ格闘家共より凝ったキャラ・デザなの謎すぎる。まさか闘うわけじゃないよね?
これでエイハブ船長の素材を平気で使い回し始めたら草生える。
熹一「大統領には大歓声がおきたが "白鯨"が現れると会場全体が緊張感で張り詰めた空気になった」
龍星「それほど恐ろしい存在ってことですね」
会場の空気から"白鯨"が大統領とは別ベクトルで恐れられていることを察する2人。
民間軍事会社の総帥が市民に恐れられ、政治家である"あの男"はそうではない……ふうん ある意味正しい扱いか("あの男"は政敵と反体制派と他国に悪魔で支持してくれる国民にはええかっこしいだから)。
"白鯨"は"あの男"に信頼されているらしいけど、鬼龍と組むあたり……何か企みがあるのかな?鬼龍と組むって結構死亡フラグなんですけどね。
……誰か"白鯨"の隣にいる"悪魔を超えた悪魔"のことも恐れてくれや。
◆龍星VSサーシャ
司会「ただいまより 龍星選手対サーシャ選手の試合が行われます」
そしてついに第3試合(第2試合どこへ!!)、龍星とサーシャ・ポベトキンがリングに上がる。
熹一「あっ あいつ…まためちゃくちゃデカくなっとるやん」
公開計量時の65キロジャストとは思えない身体からさらにバンプアップしているサーシャに驚愕する熹一。圧倒的な体格差を前に龍星はどう闘うのか?試合のゴングが鳴る。
1日でデカくなりすぎやろが えーーーーーっ!!
クスリをやってるのは明らかだが……これもうネオ・タチカワ・スペシャル打ってるだろ。スーパー・アキ男からハイパー・アキ男に進化したんだ。
第1試合のレベルからサーシャも不正しまくりで素の実力は大したことなさそうだけど、ドーピングによる哀しき過去とか生えてきそうな予感(名前の元ネタっぽい選手が過去にドーピング検査で引っかかっているし)。
そして試合後、龍星と和解し爽やかな終わり→西側選手に負けたので主催側に始末される…のモンキー・コンボが決まりそう。
◆理不尽な闘いのゴングが鳴る!! ← 150キロのリカルドと殴り合いしてたから大丈夫大丈夫、あっちはウエイト差90キロだぜ。
次号、龍星はどう挑む…!? ← これ以上書きようがないのは分かる、私も思いつかんわ。
◆まとめ
今週は反則回であり、販促回でもある。
熱いエイハブの販促、こういう宣伝の仕方もあるんだな(モンキー・マーケティングと言うてくれや)。
話としては新キャラの"白鯨"登場以外は龍星の試合が始まっただけなんで、あんまり語ること無し。ホワイト・ナイト・バトルもキー坊達にとってはレベル低いっぽいのでサクッと試合は流しそうな気もしてきました。ヴィクトル・グループの総帥が出てきたり、ホワイト・ナイト・バトル編は大会裏での策謀がメインかもね。
何はともあれ今年も残すところ2話、ヤバい展開を期t…何事もないのを祈りますね。
あと、みんな「エイハブ」買おうね。
出典:猿渡哲也『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第359話