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【2023年5月更新】学童野球の試合をライブ配信してます

野球はリアルタイムで見てなんぼなので、毎回ではないですがライブ配信しています。

現地に行けないけどスマホで試合が見れる。なんと便利なことか。

実際に配信中。配信画面が↓
↑の機材構成で、こんな映り方してます

注意

最初に申し上げておきますが、『無料』とか『一般的な手持ち機材だけでOK!』ではありません。

機材も必要ですし、何よりネットワークも必要です。

使用機材

・デジタルカメラ
・三脚
・モバイルバッテリー
・モバイルバッテリーとデジカメを繋ぐケーブル
・ネットワーク接続機器(環境)
(・マイク)

こんだけです。ケーブルは一本だけ。
最近は外付けモニタも兼ねてYoloboxProとか使ってますが、必須ではないです。

デジタルカメラ

Panasonic GH5 Mark2を使っています。

なぜかというと、カメラ本体の機能としてライブ配信機能があるためです。
他のカメラを使う場合は映像を取り込んで配信アプリ(YouTubeなど)にアップする機器が必要になります。まあノートパソコンが一般的でしょう。

ノートパソコン以外だとATEM Mini Pro、Yolobox Pro、LiveShell Xなどが挙げられます。この中でYolobox ProだとSIMカードを挿せるので自分でネットワークに接続できますが、他はLANが必要ですね。屋外でそこまで準備できないので現実的ではありません。機材があっても電源が充分にとれないでしょう。(YoloboxProについては後述します)

さて、Panasonic GH5 Mark2に話を戻します。

この機種にはストリーミング設定という機能があります。
事前設定は

  1. Wi-Fi接続先設定

これだけです。ワオ。めっちゃ簡単。

ただし、ネットワーク接続はとても不安定です。自動記憶してくれる設定がなかなか繋がらないので、毎回新規接続で接続先を探してパスワードを入力する方が確実です。

三脚

固定は必須です。私はコーチもしているので基本は置きっぱなしです。コーチしていなければ打球を追いかけたり選手をズームしたりできるんですが、それはもう仕方がない。

一眼レフを1時間半近く支えるので、数千円の軽量三脚だと不安です。
多少の風にも負けない、しっかりした三脚を使っています。

モバイルバッテリー

学童野球といえども60分を超えます。場合によっては90分に至ります。
念には念を、モバイルバッテリーを繋いでおきましょう。

私はいつも一眼レフとYoloboxProに繋いでいます。

ネットワーク接続機器(環境)

私は配信のためにpovoを契約しました。
24時間以内であれば300円で容量上限なしの使い放題です。

毎日配信するわけではなく、週1回300円なら充分安い。

インスタやFacebookの機能を使ってスマホから配信しても良いですが、そうすると配信中にスマホを使えなくなります。

息子の打席や複数選手の気になるプレイをピックアップして動画撮影したいので、スマホはスマホで自由に使えるようにしておかないといけません。

なので、あくまでアクセスポイントとしてのみ使います。

povoで通信環境は整いましたが、Wi-Fiのアクセスポイントをどう作るか。

ここでベストの手段が、モバイルWi-Fiです。

私はUQ WiMAXのSpeed Wi-Fi NEXT W06を使っています。
端末は中古だと2,000〜3,000円で買えます。

中古で充分です

この端末にpovoのSIMカードを挿せば、モバイルWi-Fiのアクセスポイントとして大活躍してくれます。

Panasonic GH5 Mark2から直接ネットワークに接続してライブ配信をするなら、これがベストの構成だと思います。

YoloboxPro(ライブストリーミングエンコーダ)

私はモニタ機能も兼ねてYoloboxProを使っています。

YoloboxProとは、ライブストリーミングエンコーダです。ざっくり言うとオールインワンのライブ配信用機器ですね。

このYoloboxProは機器本体にSIMカードを挿入できるため、povoのSIMカードを入れてYoloboxProからネットワークに直で接続しています。実はこの方が安定します。

実は、このYoloboxProを使えば一眼レフカメラから直接ネットワークに繋げる必要がなくなるので、カメラはPanasonic GH5 Mark2じゃなくても良かったりします。

いろんな方法で配信できる経路を準備しておくのは大切なのと、私がYoloboxProを買ったのはPanasonic GH5 Mark2よりだいぶ後なのでまあ今となっては、、、です。

ちなみにこの辺りの機器(YoloboxPro、モバイルWi-Fiのルータ、Panasonic GH5 Mark2)のバッテリー枯渇は配信停止ということなので、モバイルバッテリーを繋いでおくことが必須です。

注意:スマホテザリングは弱い

モバイルWi-FiやSIMカード利用の話をしましたが、スマホテザリングでも良いよね、という話になるかもしれません。契約によってはギガを気にしないご契約の方もおられるでしょう。

これはやってみて分かったのですが、スマホのテザリングは想定以上に貧弱です。特にPanasonic GH5 Mark2との相性は最悪です。あまりにも頻繁に接続が切れます。YoloboxProでもそこそこの通信容量になるので、全く安定しませんでした。

画質を落としても特に改善がなかったので、当初は頑張ってスマホテザリングで乗り切っていましたが、今はもうやっていません。

結論:スマホテザリングでの配信はオススメしません。

(マイク)

必須ではないですが、手持ちがあったのでマイクを装備させました。
試合中の音声だけを拾うように、指向性マイクにしました。

SENNHEISER MKE600というマイクです。

大きい(というか長い)ので、MKE400あたりが欲しいですが。。。

指向性だけあって、グラウンドの声だけをしっかり拾ってくれます。ベンチの声や応援の声も少しは拾いますが、これは置き場所次第。

試合の声だけを拾うと、没入感が増しますね。
ただここはカメラの内蔵マイクでも良いかもしれません。

追記:
最近、Amazonでセールをしていたので別の指向性マイクを買いました。

小さくて指向性なので集音もとても良いです。グラウンド内の音だけを拾ってくれます。

設定方法(Panasonic GH5 Mark2から直接ネットワークへ接続して配信する場合)

スマホアプリのLUMIX Syncを使って、Panasonic GH5 Mark2へ配信設定を送ります。アプリは無料です。

LUMIX Syncアプリを起動し、配信先がYouTubeであれば

・YouTubeアカウント
・Wi-Fi接続先設定
・配信画質
・公開範囲
・タイトル

これを設定し「カメラへ設定」を押せばPanasonic GH5 Mark2のストリーミング設定に反映されます。

あとはカメラ側で録画開始ボタンを押す、またはスマホ側で配信開始のボタンを押すだけです。

このあとはもう試合終了までほったらかし。うわー簡単。

設定方法(YoloboxProのライブストリーミング機能を利用する場合)

先述の通り、カメラはPanasonic GH5 Mark2でなくとも構いません。YoloboxProに入力できるカメラであれば問題なし。

YoloboxPro側でYoutube公開の設定をしておいて、カメラを繋いで試合前に「GoLive」を押すだけです。あとは放置。こちらも簡単。

試合前にバタバタしないよう、事前にストリーミング設定を仕込んでおくとより簡単です。

注意事項

公開範囲

公開範囲は注意しましょう。学童野球の試合なので、相手チームをYouTubeに載せて良いかの事前確認はもちろん必要です。

私は全て限定公開にしており、チーム指導者または保護者にのみURLを伝えています。一般に公開する必要はありませんので。

そしてこれは非常に重要なことなんですが、YoloboxProを経由してYouTubeに動画を公開する場合、限定公開にしてしまうとライブ配信のURLを確認する方法がPCでYouTubeにログインする以外にありません。

限定公開ではなく公開設定にすれば、スマホブラウザでYouTubeにアクセスすればライブ配信URLを確認できます。YouTubeアプリでは確認できません。ここは非常に不便なので注意が必要です。

LUMIX Syncからのライブ配信であれば、限定公開にしてもライブ配信URLはLUMIX Syncアプリ上で確認できます。

YouTubeのチャンネル登録者数?

Panasonic GH5 Mark2のファームウェアアップデート前はYouTubeチャンネル登録者数が1000名以上でないと、RMTP指定でしかアップできなかったはずです。(※おそらく)

ですが、ファームアップデート後はその縛りがなくなっています。

チャンネル登録者数0人の新設アカウントでもYouTubeへ直接配信できました。これは本当にありがたい。

カメラの設置場所

常々触れるなら良いですが、前述の通り私はコーチをしているので、置きっぱなしです。なので全体を撮れる場所に置いておく必要がありました。

いろんな場所に置いてみたので参考にしてください。

バックネット三塁側寄りからの配信
バックネット一塁側寄りからの配信
一塁側スタンドからの配信
三塁側応援席からの配信
ネット越しだと厳しいけど仕方ない、ということも…
高さがあれば全体を見渡しやすくて良いですね

カメラの広角性能と置く場所によっては外野が映らなくなるのは仕方ありません。当日に現地で確認できる時間もそれほどありませんので、ある程度は諦めも肝心です。

置き場所が決まると、あとはボールが当たらないことを祈るのみ。

カメラのピント合わせ

カメラの前にネットがあれば安心ですが、そうすると次はネットにピントが合ってしまいます。

F値を上げてバッターかピッチャーにマニュアルでフォーカスを当てておくのが良いかと思います。

オートフォーカスは危険です。下手したらばっちりピントがあったネットばかり見ることになってしまいます。

いざ配信

配信を開始したらあとはもうほったらかしです。
試合に集中します。

ベンチ入りせずにカメラに張り付けるなら、ズームしたり色々できるんですが、私はコーチもしているのでベンチ入りしますから放置せざるを得ません。

ライブ配信のすごいところ

Panasonic GH5 Mark2でライブ配信をする場合、まずメモリーカードは不要です。録画ではなくライブ配信なので。便利。

そして、ネットワーク負荷は高まりますが画質を上げたらそりゃもう綺麗に撮れます。

最高品質にする場合はこれです
H.264/MPEG-4 AVC、FHD(1920×1080)59.94p 16Mbps

すげえ。充分すぎます。

YouTubeにアップしておけば、後から振り返るのも簡単です。
どの試合のどのシーンが…というのも、YouTubeの再生リストにまとめておけばすぐに引っ張り出せます。

ビデオカメラで録画だけしている場合は持ち帰ってから整理して…となるので、アフターの手間がかかりすぎますし共有が大変です。

やってみたら本当に簡単だった

ここまで長々と書いてきたのを読むと大変そうに見えますが、全然そんなことはありません。

電池の心配でモバイルバッテリーを繋いで80分×2試合の配信でしたが、おそらくモバイルバッテリーなしでもいけました。

Panasonic GH5 Mark2がすごいですね。
そしてpovoが要望にドンピシャのサービスで最高です。

現地観戦できない保護者さん、もしくは遠方の親族などに見てもらうには本当に良いです。

今後も続けてみます。

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