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歴史に興味がない人の観光地での立ち回り方1選

清水寺、金閣寺、竹田城跡、
三内丸山遺跡、高松塚古墳・・・

日本にはとても多くの歴史的な
観光地がある。

家族や友達と観光することもあれば
学校の遠足で行くこともあるだろう。

私もこの一年だけでも
清水寺や長野の善光寺など何箇所も回った。

そして最近、そういった歴史的観光地に
行ったときに気づいたことがある。

"鑑賞中みんなやけに静かだな〜"

そして、鑑賞中の人を見てみると、
だいたいの人が神妙な顔をしているのだ。

もちろん例外はある。
とても人気な観光地なら、
出店やおみくじやらが置いてあり、
観光客でごったがえしているため
騒がしい。静かに鑑賞することは難しいだろう。

また
ビジュアルが美しいものなら
写真を撮ったり、その美しさに見惚れたり、
「技術や科学が未発達な時代に
こんなものを作れるのすご!!」
なんて会話ができる。

しかし、遺跡や跡地ならどうであろう。
遺跡とは過去に建築物や歴史的事件が
あったために残されている場所である。
つまりは何かしらがあるわけではないのだ。
経年劣化により、ボロボロになった半壊の
建物であったり、
ぽつんと石や丸太が立っていたり、
ただ柵に囲まれているスペースもある。
看板がないと誰も歴史的に
意味のある場所とは思わないような。

もちろん遺跡を否定しているわけではない。
断じて。
歴史が好きな人は遺跡を見て、思いを馳せたり、
歴史好きな人と
「これって〇〇が建てたんだって!」
「〇〇があった場所なんだ〜。
 ということはあの時とあの時の間の
 ものなのかな〜」
という風に歴史無知勢には解読不可能な
会話を弾ませることができるだろう。

しかし歴史に興味がない、というかほとんど知らない私のようなとりあえず有名らしいから
行ってみよう勢には遺跡などはなんとも
耐え難い場所なのである。

本当は鑑賞している間、この後なんか甘いもの
食べたいな〜なんて思っているが
そんなことは口に出せない。
もしそんなことを口走ったら
「歴史的に有名な場所にいるのに、
何言ってんだこいつ」みたいな視線を
送られるかもしれない。

かといって何か遺跡についての情報を
喋れるわけでもない。
「へー1000年以上も前に造られたんだー」 
「古いねー」  
ぐらいしか喋れない。

となればどうすればいいだろう?
答えは一つ。
そう、静かに神妙な顔をするのだ。
いかにも私は歴史に造詣が深いですよ感を
醸しながら。

こういうわけで
歴史的観光地には、やけに静かで
神妙な顔をした人が一定数いるのである。

もし今後、友達と観光に行って、
建物や跡地の前で急に静かに神妙な顔を
しだしたら、
何も触れずにそっとしておいてほしい...

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