本当に適切なコンサルタントを選んでほしい[20240307]
弊社は経営コンサルティング会社だ。
IT領域なのだからITコンサルなのでは?
そうご質問をいただくこともあるが、ITコンサルというのは実に怪しい。
その怪しいITコンサルとは一線を引きたいので経営コンサルと言っている。
ITコンサルというと「貴社に最適なITをご提案します」に始まって
「DXを推進できるシステム構築を提案できます」とか
コンピューターシステムが主人公な話ばかりが聞こえてくる。
実際のところERPパッケージの導入のためのコンサルティング活動などをよく見かける。
とある会社のITコンサルタントに
「経営目標を達成するためにERP導入をして(勧めて)いますか?」
尋ねたことがあったが「勿論です!」と元気よく答えていた。
本当にそうなのかも知れないし、そうで無いかもしれない。
当社の考え方はこうだ。
コンピューターシステムは、ビジネスプロセスを実装する。
そしてビジネスプロセスを実行することによりビジネス戦略の目標を達成する。
ビジネス戦略は、経営が責任を持って立案しているはずである。
従って、弊社ではビジネス戦略を読み解き、その為に何回もヒアリングをさせていただき行間の意味まで明確にする。
更に戦略目標を達成させるべくビジネスプロセスを設計するのだ。
今までの仕事の仕方の延長線上とは全然違うビジネスプロセスが出来上がって当然だ。
ところが、現場に現状分析に行き「現状が正」で「パッケージシステムをカスタマイズする」。
これが大半のITコンサルタントたちの仕事のやり方である。
多少、出来るITコンサルタントはカスタマイズを最低限にする努力をしたりするが、パッケージにはパッケージが定義したベストプラクティスが実装されているから本当に自社が目指す戦略目標を達成させるかどうかは未知数ではある。
当社は、クライアントが立案したビジネス戦略が常に正として社内の仕事の仕方を論理的に設計する。
パッケージシステムを否定している訳ではない。
何故なら「コモディティのビジネスプロセス」はベストプラクティスを搭載したパッケージを導入するのが、お手軽で結果も出やすいからだ。
しかし、競争優位性を発揮するビジネスプロセスをパッケージに合わせてよい訳がない。
ITベンダー(SI'er)は、パッケージを売れれば有り難いから余計なことは言わない。
カスタマイズが必要だと言うのでITコンサルを投入する。
こんな出鱈目がまかり通っているのが日本のITなのである。
国際デジタル競争力ランキングが第32位の国のやっていることなのだ。
合同会社タッチコア 小西一有
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