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イノベーションについて考えてみる[202240318]


弊社主催講座「イノベーション創造(アイディア創出)講座」の受講絶賛募集中である。

さて今週は、この講座で実際に交わされる会話とか事象を元に話を進めていきたい。

イノベーションの種になるようなアイディアは、私は2パターンのプロセスがあると考えている。

その2パターンはどちらが正しいという訳ではなく、どちらもチャンスがあると考える。

1パターン目は、割と何処でも教えている「(多様性の高い)複数人によるアイディア創造」である。

主に課題を発見することから始めて「アイディアの種の種」みたいなものを皮切りに「発散」と「収束」を繰り返しアイディアの洗練を促進する。

一般的なアイディア創出法だし、発散時のブレスト(ブレーンストーミング)などは通常の企業活動でもお馴染みだ。

「アイディアの種の種」を生み出す為にデザイン思考のような方法論も存在するが弊社の講座ではこれは取り扱わない。

2パターン目は「突破するデザイン」でお馴染み(!?)のデザインドリブン・イノベーションの手法だ。

一般的には「意味のイノベーション」で知られる方法論でイタリアのロベルト・ベルガンディー先生が唱えている。

こちらは、多様性のある人々によるアイディア創出を潔しとしない。

問題意識の高い「個人」が、その問題を如何に根絶させるかのかを(一人で)考えることからスタートする。

例えば「後進国における出産で母子ともに高リスクに陥る(実際に殆ど改善されない)ことを問題視して何とかしたい!」と強く意識することから始まるのが、この「意味のイノベーション」のとっかかりである。

「意味」をイノベートするのだから、「技術」や「モノ」だけに頼るアイディアはいただけない。

勿論、「技術」や「モノ」を利活用することは構わないが、これらだけに依存することは推奨されない。

例えば「高リスク出産」の意味を変えるようなアイディアを生み出すのである。

私は、出発点とプロセスが違うこの2パターンのどちらも「正」だと思うしイノベーション程度の違いにも着目している。

意味のイノベーションは「存在意義」がイノベートすることもありデジタルテクノロジなどと合わさるとラジカルなアイディアになることが多い。

一方で発散と収束を繰り返しアイディアの洗練を促進させる方法論では、徐々に「尖り」が取れてしまいラジカルな発想から遠ざかる可能性が残る。

しかし「多くのバイアスで侵された個人」が考えるよりも平均的には良いアイディアを創出可能なのだと考えられている。

今週は、イノベーションのアイディア創出方法について話していきたい。

合同会社タッチコア 小西一有

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