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その「昭和」は「平成」ではないですか?

ITベンダー社員の廣瀬達也です。

■昭和と平成

「そんな『昭和』な会社、令和の時代にはあり得ない」
「社内にいる『昭和』なオジサンに変わってもらわないとダメだ」

「あの頃は良かった」という肯定的イメージに使われることもある「昭和」。しかし、会社とかビジネスという単語と混じると急にイケてないイメージになります。
たとえば、典型的なワードが「昭和な会社」
ときに

「このワードを使っている人のうち、本当に「昭和な会社」を知っている人はどれだけいるのだろうか?」

と考えることがあります。(斜に構えつつ)
私は50代後半というケッコウ年期が入ってきたオジサンです。大学卒業して社会人になったのは昭和最後となる昭和63年でした。社会人2年目になる前に平成になりました。社会人として知っている「昭和」は約9ヵ月です。1年間もありません。ケッコウ年期が入ってきたオジサンである私でも現実に知っているのは「平成な会社」です。

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では「平成な会社」と言えばよいのでしょうか。

「平成な会社」、なんだかイメージがぼんやりしています。肯定しているのか、否定しているのか、そもそも、どんな会社なのか分からなくなりそうな感じ。そう考えると、記号としての「昭和な会社」という使い方は有効ですね。

と、屁理屈をこねてみましたが、記号としての「昭和な会社」は意味合いとしてもしっかり市民権を得ています。「令和」が始まったことで、「昭和」の立ち位置がよりクリアになりました。時代の変化だと思います。



■スーツとリュック

そんな時代の変化として、いまさらですが、最近強く感じるのは、スーツ姿のビジネスパーソンがリュックを背負っている姿が本当に増えたことです(もちろん、世の中は在宅勤務が増えているとは思いますが、私がほぼ通勤な日々だから姿を目にしています)。

コロナ禍が始まる前からリュック派は増えてきていましたが、私はどちらかと言えば否定派でした。理由は「スーツにリュックは合わない」、つまり「スーツにスニーカ―」と同様に、「セットにする組み合わせではない」という昭和なオジサンの感覚があったからです。

ただ、「リュックの利便性は理解できる」とは感じていました。そんな私は2,3年前に「背負うことができるバッグ」を購入し(やはりスーツにリュックというビジュアルは自分のなかで許せていない…)、「背負う」という選択肢を持ってみました。(具体的には以下のバッグを購入)

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それでも、しばらくは「手で持つ」利用をしていたのですが、特に今年度4月からの関西転勤後はすっかり「背負う」がメインです。
ほぼ毎日通勤生活になったこと。さらには、JR(大阪駅)から地下鉄(東梅田駅)への乗り換えで地下通路をガシガシ歩くことになったこと。が「背負う」ことにシフトした理由です。特にガシガシ歩くときのリュックは本当に楽。特に大阪の地下街は、歩行者がそれぞれ自由に縦横無尽に歩き回っているので、けっこう歩きにくかったりします。そんな中で、「平尾のように」(このあたり、思わず「昭和なオジサン」が露出)スペース見つけてステップ切るためには…やはりリュック。

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そして、改めて周りを見ると本当に増えてきていたリュック族。

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リュック普及要因をちょっと調べてみました。
① クールビズ浸透などのビジネスシーンにおけるカジュアル化
②どこまでも仕事が追いかけてくる「IT化」(つまりPCやタブレット持ち歩きの常態化)

という分りやすいものから、

② 2011年の東日本大震災以後、災害対策として「両手を空けて通勤したい」という思考
④スマホの普及により片手で操作しにくいスマホの利用が増えたこ

という、「確かにそれもあるかもな」と比較的頷きやすいもの

⑤気象の変化とそれに伴う消費者意識
→地域を限定した詳細な気象情報の精度が上がり「夕方から雨になるので、お出かけには折りたたみ傘を持つと安心です」という情報を知ると、傘をカバンに入れる。
→こまめな水分補給のためにペットボトル、マイ水筒をカバンに入れて持ち歩く
→傘のためにも、水分補給のためにも「両手が空く」くことは便利
という、「風が吹けば桶屋が儲かる」寄りなものまであります。

①~⑤以外にも、カッコいいリュック、ビジネスシーンにも受け入れられるビジュアルのリュックが多く揃ってきたなどの、機能以外の製造側の進化がかなりありそう。特にスーツとの親和性を高めることを重視した「ビジネスリュック」はしばらく進化が続きそうですね(テレワーク普及はプラス、マイナス双方の影響がありそうなので、揺れる社会情勢を踏まえた「進化」が必要となりそう)。

診断士界隈もリュック化はかなり進んでいますが、やはり?診断士は特に②の要素がかなり高そうな気がします。

以前のこちらのnoteでは、中小企業診断士のバッグの中身について武井さんが書かれていました。

最近は中身でなく外身というか外身、つまりリュック、というかバッグ全体が気になります。診断士のみなさんに
「どんなバック使ってますか?」
「愛用バッグの自慢ポイントはは?」
「どんな機能があれば便利ですか?」 

などを聴いてみたい気分。


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