見出し画像

コウノトリ舞うキャンパスで狙う「一石三鳥」

ITベンダー社員の廣瀬達也です。

以前このブログでも書いたように昨年4月から大学院生をやっています。学割で映画を観たのはまだ一回です。

リカレントとかリスキリングなどのワードの普及と合わせて、ここ1、2年で急速に社会人から大学院へ行くという行動に注がれる視線が少し変わってきています。
入学してほぼ1年が経った年度末、所属している研究科の送別会(大学院だけのキャンパスなのでコジンマリ系)に参加したり、パラレルキャリアの一環としての社会人が大学院に行くこと的なイベントに参加したり、

改めて大学院について考える機会を得ました。そんな時期でもあるので、このブログの場を借りて大学院切り口でこの1年を振り返みます。

画像1

■入学前

診断士界隈に限らず社会人が働きながら通う大学院と言えば、経営などのビジネス領域あるいはIT分野における体系的な新しい知識の習得と整理(今風にいえばリスキリング)目的のケースが多いのではないでしょうか。私の場合の専攻は人文社会学系。会社員・診断士で学んだビジネス領域知識のブラッシュアップや体系化とはちょっと異なります。

診断士活動として具体的な企業支援は十分にできていない自覚はしっかりありつつも、プロコン塾・研究会活動などはある程度参加し楽しんでいます。しかし、微妙にしっくりこない気持ちもある…。

自分の中で漠然とかゆいところがあることに気付き始めた。しかし、なんだか届かない。

とでもいう感じです。
そんな状況の中で「こうすれば、そのかゆいところに届くのでは?」と思い至ったのが大学院進学、そこで「地域に関わるもう少し踏み込んだ学び」を求めることでした。
加えて、以前から自分の中にあった「大学院で学ぶってカッコいいんじゃない?」というミーハー気持ち。
さらには、この(実家隣まちにある)学校に通うことで、定期的に実家に帰り両親の安否確認もできる(だいたい週末は実家に1泊しています)。
というこれら「一石三鳥」をコウノトリの舞う大学院への入学で狙うことにしました。
身近にいた先輩診断士が先に社会人大学院生になっていたこと、さらにはその先輩診断士周辺から「行くなら早くしたほうがいい」という声がチラホラ聞こえてきたことも背中を押してくれました。

■入学後

画像5

ブログに書いたような不安を感じつつ。。

1年経っての自分自身の変化は、入学時オリエンテーションで研究科長が挨拶の最後に言われていた
「みなさん、いい論文を書いてください。」
の言葉の意味がジワジワ染みてくるようになったということです。
重みを増して圧力にもなってきた。ともいえます。

オリエンテーションで聞いたときは
「なんだよ『論文を書いてください』って。そんな紙切れを作成するために入学したんじゃないんだよ(←作成しなければいけないので、この考えは間違ってる)。アカデミックの人は変なことを言うよな。世間知らずで困ったもんだ」
などと上から目線で思ったものです。スイマセン。

画像2

しかし、この1年、ゼミ活動、研究テーマ発表会、修士論文発表会などに参加し、同期・先輩方の研究内容をいろいろ見聞きするうちに、なんだかんだで、
「院生としてというか研究者としての研究成果は論文に集約されてくる」
ということが分かってきました。

画像4

さらに、恥ずかしながら大学院に入学してから自分自身が論文の作法を知らないことに気付きました。大学(学部)を論文を書くことなくヌルっと卒業しているからです。その後、論文を書く機会がなくそのまま今に至ってしまっているのです(汗)。

そして、長期履修申請しているものの、1年が経とうとしている現在、論文に繋がるためのフィールド調査がほぼできていません。コロナ禍での緊急事態宣言、蔓延防止。。。の影響で、人と会うことが困難。という向かい風はもちろんあります。しかし、自らいろいろ動かないと自分の研究は進まないという大学院の世界にまだカラダが馴染んでいません。
課題を示されると参考文献集めから始まり、いろいろ書いたり、屋外セミナーなども積極的に参加してきたつもりです。
しかし、最も大切な自分の研究テーマについて動きが悪い。これは小学校時代から受け身的な勉強をしてきたからでしょうか。今年度の大きな反省点です。

画像6

気付いたこともあります。これまで企業内診断士として、会社業務と診断士活動のシナジーが出せていないことが悩みでした(この悩み自体は今も継続しています)。
大学院での学びを始めたことで、会社業務、診断士活動、大学院、(そのほかに羊活動なども)、自分が関わっている・やっていることたちはバラバラようにでいてバラバラではない。それぞれの目指すところはけっこう近い。つまりは、
複数の手段を使いながら、同じところを目指しているのだ。。。
と言うこと。この気づきはちょっと嬉しい気づきでした。

■そして年度末


先日の卒業生送別会で久しぶりにキャンパスに行くと、エコ領域(生態・環境系)の同級生宛てになにやらブツがどっざり届いていました。「卒業生向けに配布する記念品でも買ったの?」と聞くと全然違ってました。

画像3


「これから田圃などに設置して調査するための道具たち」とのこと。
着々と研究進めている(水質とかそこの生態系の調査は彼の研究でとても大切な調査)同級生の姿にヒリヒリと感じる焦り。

とりあえず、年度末は会社業務、そしてファシリテーター任命されているこのサイエンスカフェRRMを乗り越えないと…参加者絶賛募集中です!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?