マガジンのカバー画像

戦国追体験~城郭を歩こう!

46
山城を中心に、戦国の気風を感じられる城跡を訪問します。
運営しているクリエイター

#戦国時代

本佐倉城~千葉氏の本拠となった土の要塞

 本佐倉城は、千葉県佐倉市と酒々井町にまたがる城跡です。近くにある佐倉城とは別物です。 …

松戸市・流山市の隠れた名城~根木内城・小金城・前ケ崎城

 千葉県松戸市・流山市といえば東京近郊のベッドタウンです。そんなところに城跡があるとは、…

湯築城~見事な水堀を持つ中世城郭

 愛媛県松山市にある名城といえば、言うまでもなく松山城が挙がるでしょう。  知名度では劣…

伊予松山城~貴重な建築が多数現存する城

 愛媛県松山市にある伊予松山城は、現存天守のある12の城のひとつです。天守以外にも残存建築…

武蔵松山城~迷路のごとき空堀の芸術

 武蔵松山城は、埼玉県の東松山市にある山城です。杉山城・菅谷館・小倉城とともに、国指定史…

備中高松城~戦国の分岐点となった水攻め

 2023年最後の記事は、今年11月に訪問した備中高松城の紹介といたします。 備中高松城の戦い…

岡山の名城・備中松山城の天守を"普段見えない角度"から見る

 岡山県高梁市にある備中松山城は、全国に12しかない「現存天守」のひとつがあることで知られています。  天和3(1683)年に修築され、明治維新以降も解体されることがなかった天守は、国の重要文化財に指定されています。また、天守の背後にある「二重櫓」も重要文化財です。今年11月4日~5日に内部が特別公開され、貴重な機会を逃さないため訪問してきました。 現存唯一の「山城」の天守 備中松山城が築かれたのは、標高430mの小松山山頂です。中世には、さらに奥の大松山に城が築かれてい

明石城「櫓特別公開」訪問記

 兵庫県明石市にある明石城は、日本100名城の一つでもあります。築城は江戸時代初期の元和5(…

三入高松城~安芸の知られざる名城

 高松城という名前の城は、全国に複数あります。讃岐高松城や備中高松城が有名ですが、広島県…

吉田郡山城~毛利氏の繁栄を伝える大城郭

 安芸の国人領主から、中国地方の覇者に成長した戦国大名が毛利元就です。  毛利氏は鎌倉時…

茅ヶ崎城~開発から逃れた中世城郭

 茅ヶ崎城というと、かなりマニアックな部類の城だと思います。神奈川県横浜市(茅ヶ崎市では…

安土城~近世の始まりを告げた城

 安土城は、織田信長が築いた城としてあまりにも有名です。  昨年、彦根城や観音寺城と一緒…

大坂城「櫓特別公開」訪問記

 大坂城(現在は「大阪」だが本来は「大坂」といった)と言えば知らない人はいないでしょう。…

赤穂城~山鹿流兵学を取り入れた個性的な城郭

 播州赤穂といえば、有名な塩の産地。そして、大石内蔵助に率いられた赤穂浪士の討ち入りが思い浮かぶでしょう。  大石の主君・浅野内匠頭の居城だったのが赤穂城です。赤穂義士ゆかりの町である赤穂市は、もちろん赤穂義士を町おこしの中心として推しています。  しかし、実は赤穂城は城ファンにとって非常に楽しめる城でもあります。  その秘密は、個性的な縄張りにあります。変形の輪郭式で、塁線が折れ曲がっている特異な形をしているのです。山鹿流兵学の祖・山鹿素行の助言を取り入れた結果、この