炎とのつきあい方

こんなtweetが流れてきた

皮膚科のDr.らしい。支援者としてはまさにそのとおり。
一人暮らしの支援をさせていただいていると、高齢者だけではなく実は若い人や障害のあるなしにかからず、もっとも慎重になるのが火事。もちろん、私たち(支援者)に権利を制限することはできないが、たばこ、仏壇、アロマなど火を使うことを日常的に生活の一部にされている方たちの一人暮らしの支援はハードルがあがる。

前々から思っていることだが、ICコンロにしても給湯器にしても、そして仏壇のろうそくにしても、単純な既存のモノの置き換えではない商品の開発ができないものなのだろうか。高機能であることを指向し、高い値段になっていく商品よりも、もっと単純で置き換わったことがわかる商品の開発こそが最近流行になってきている「インクルーシブ・デザイン」の商品であるように思う。
認知機能の解明や行動変容の研究が進み、少しずつ商品開発にも生かされていることはきいているがまだまだ手にとる商品に生かされている実感がわいていない。

いっぽうで、これだけ「炎」や「ろうそく」が悪者になることにも複雑な気持ちになる。たき火もブームだし、アロマだって効果高いと言われているわけで、「炎」とつきあえる人かどうかで、それこそ分断が起こるのかな。

化学的に「ろうそくの炎」って、奥深い。この動画なんかみていると、ふむふむ、そうなのか。と、とても勉強になった。燭台や香炉を工夫して、ろうそくが傾いたらすぐに消えるとか、スイッチ一つで手を近づけなくても着けたり消したりできるとか、「炎」とのつきあいかたを安全に進化させていくような商品的な工夫ってないだろうか(高額な商品があるのは知っています。低額頒価できるようなものという意味です)。

危ないから使わないという、のは一つの考え方だけれど、人間がその生活の中で間接的にでも使わざるを得ないものを、すべてはじめから代替手段にしてしまうことは危険だとも思う。すべての人には当てはまらないことはすりつつも、災害が起きたときにどうするのか、までいかなくても、経験として学ぶことは必要なことだと思うのだが。

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