半分こ

「○○たぺる?」と聞くと、うれしそうに「半分こ」ね、と。
 最初に一口くれて、半分残してくれるのを待っていると、必ずひとりでぜんぶたべてしまう。
あなたにとっての「半分こ」は、
 きっと
一緒に食べようね
      と言う意味なんだね

ある方がSNSに投稿されていたエピソード(ちょっと変えさせてもらっています)です。
 
 食べるものを目の前にしてのやりとり。お互いをお互いに気使いながら、時間を共有する。そんな時間を過ごしてされていますか?っておもわずいいたくなるほっこりしたエピソードでした。

「半分こ」って使いますか?
大阪弁では「わけわけ」とか出てきますが、なんとなく、「半分こ」ってお互い対等な感じで使って、「わけわけ」ってどちらか、または第三者が、少し強制的なニュアンスで言われる言葉な気がします。
 「半分こ」はいまのことばでいえば「シェアする」に近い感じですかね。言葉的には、わけわけ の方がシェアに近い感じですけどね。

 このエピソードのように、半分こって文化だなって思うんですね。もちろん、言葉どおりに、「半分」にしないといけないという強いメッセージだと受けいれる人もいるでしょう。そうではなくて、この方のように目の前の食べ物だけではなく、時間や人との関係をも「半分こ」するってなんか優しい。特にいわゆる弱い立場の方が相手を思(いや)っていう「半分こ」はとってもやさしい。

「半分こ」って争わないためのことばですよね。お互いで話しあって、結果として配分が変わってもいいし、うまく話あえなかったら厳密に半分にしてもいい。対等であることをいろんな意味で示してくれている。大人になって偉そうになって「半分こ」を上から目線で命令することはあっても、自分たちで優しく「半分こ」していますか?

そんなことを「半分こ」から思いました。ありがとう。


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