アドレナリン中毒(adrenaline junkie)

昨日たまたまつけていたTVの中で、聞き慣れない言葉が耳に入ってきた

「アドレナリン中毒(adrenaline junkie)」

その番組はサウナ(の効果)を紹介している番組で特にフィンランド式のサウナを特出しして、その効果を丁寧に説明しているようだった。そして、サウナに入った後の「水風呂」についての説明の時にこの言葉が登場した。文脈としては、温度の低すぎる水風呂や水風呂の使い方によっては「アドレナリン中毒」になるので注意が必要だというようなものだったように思う。(あまり注目してみていかなかったので内容については適当です 汗)

アドレナリンはよく使われるので当然知っているとして、アドレナリン中毒とはなんだろうと思ったらDSM-5にもあると調べて知ってびっくりした。

アドレナリン中毒
アドレナリン中毒、アドレナリン・ジャンキー(adrenaline junkie)とは、「物理的、社会的、法的、財政的リスクを無視した、新規で強烈な経験の追求」で得られる感覚の追求に取り組んでいる人のことを指す[12]。それらの活動として、極端に危険なスポーツ、薬物乱用、危険セックス、犯罪行為があげられる。この用語は、生理的ストレスにある環境での、アドレナリンの循環レベルの増加に関連するものである[13] 。
火事場の馬鹿力
アドレナリンは、非常に強力な肉体力(火事場の馬鹿力)に関係しており、これはしばしば危機の時に発生する。たとえば、子供が下に閉じ込められたときに、親が車の一部を持ち上げたというエピソードが存在する[14][15]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アドレナリン

調べるとけっこう専門的な心理学や精神医学の資料にあたってしまうのでここではWikipediaからの引用。

英語では依存(addiction)ではなく中毒(junkie)なのでより病理的なものを指しているようで、軽い状況ではなく、類似的な行動との病理的な鑑定も含めて名称をつけているようだが、日本語のネットにでてくる資料をみていると、日常的な行動をアドレナリン中毒と言っている文章も散見される。

予備群的な言い方をすると、
締め切りのある仕事や勉強をわざわざギリギリまで放置しているとか
あえて自分の不利になることを延々と選択し続けるとか
依存性の高い薬や行動を行い常にハイ状態になるようにするとか
リスクの高いスポーツ、高いところから飛び降りるような乗り物にのるとか
も、そればかりを求めていくような生活様式は予備群に位置づけられるらしい。

暴力的で、(クラッシックなジェンダー論でいう)「男性的」であることが成功(者)への近道と言われている日本社会の中では、こういうアドレナリン中毒予備軍が【価値ある存在】であると言われ続けているようにも感じる。

かくいう自分も十分にアドレナリン中毒予備軍だ。疲れ切っている中でも頭の中で、自分で自分に鞭をうって毎日動いているのだから

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