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クドカン節炸裂にもほどがある!『不適切にもほどがある!』

いやー、時代ってすごいですね。
おっさんが始終タバコ吸ってる画を見せられた1時間。
職員室で吸い、バスの中で吸い(しかもバスの中に灰皿ある!)、授業中の教室で吸い……
昭和はタバコと共にあった、と言いたいくらいのタバコ率。

ということで、始まりました。阿部サダヲ主演『不適切にもほどがある!』です。

1986年――。小川市郎(阿部サダヲ)は、“愛の鞭”と称した厳しい指導をするのが当たり前な昭和の体育教師。野球部の顧問も務め、生徒たちからは「地獄のオガワ」と恐れられていた。
その一方、家では男手一つで17歳の一人娘・純子(河合優実)を育て、娘の非行に手を焼く普通の父親でもある。
ある日、市郎は、タバコを吸いながらバスで帰宅中、ついウトウトしてしまう・・・。
目を覚ました市郎の目に飛び込んできたのは、見たこともない異様な格好をする人々となんとなく変わっている景色だった。
一方、1986年の同日、純子は向坂キヨシ(坂元愛登)から突然告白されていた。キヨシは、社会学者である母・サカエ(吉田羊)と共に令和から昭和にタイムスリップしてきた中学生。街中で偶然出会った純子に一目ぼれしてしまったのだ。純子は“ムッチ先輩”こと秋津睦美(磯村優斗)に密かに思いを寄せているにもかかわらず、キヨシを家に連れ込もうとするが・・・!?

公式サイトのあらすじより一部抜粋


おいおいおい!!!!!!バスでタバコ吸うな!そして寝るな!危ないだろーが!!!!頼むから近くに子供がいないかちゃんと確認してくれよ?!

部活動中も阿部サダヲの暴言は止まりません。

練習中に水飲むな!
立てサル!
明日までに坊主にしてこい!
男のくせに!キンタマついてんのか!
もやし野郎!

令和から来たらしき転校生をいびる阿部サダヲ。
翌日、阿部サダヲに体罰を受けたと転校生の母親•吉田羊が学校に乗り込んできます。
令和のコンプライアンスを基準に話をする吉田羊に、阿部サダヲ含めた教師は全然ピンとこない様子。
怒り狂う吉田羊に阿部サダヲはとんでもないことを言い出します。

「更年期?」
「欲求不満?」
「旦那が構ってくれないの?」

サダヲーーーーーー!!!!!!
コ•ン•プ•ラ•イ•ア•ン•スぅーーーーー!!!!!!

旦那が構ってくれないの?なんて保護者に平気で言えた時代、こえぇ。
よかった。私は令和の保護者でよかった……。

なんか、圧倒的に「教師」の立場の方が強い感じですよね。体罰も「怪我しないようにやってます、プロですから」的なこと言ってましたしね。

あそこまで「教師」の立場が強いのもどうかと思いますけど、今はやけに偉そうにする保護者もいますからね。
もちろん保護者も偉いわけじゃないですし、うまくバランス取れたらいいですけどね。難しいところですね。


さて、令和では磯村優斗(昭和にもいますが、こちら令和の人間)がパワハラ•セクハラで訴えられそうになってます。
そんなことはしていない、と主張する磯村優斗。
パワハラ•セクハラの原因は以下の通り。

•「頑張ってね」と励ました(プレッシャーになる)
•「さすがZ世代!」と褒めた(世代で括られたくない)
•「○○ちゃんをお嫁さんにする男は幸せだね」(セクハラ)
→パワハラ、セクハラで1ヶ月休職


いや、まじか。そんなことでパワハラ•セクハラとか言って1ヶ月も会社休むんか。
そっかー。そうなんだ。
……えっと、えーっと。


正直、そんな奴辞めてもらってもいいんじゃないでしょうか?


あ、そういう考えが今はダメなんですかね?
私もアウトかな。
でも頑張れって言われるの私は嬉しいですけどね。
っていうかですね、頑張れって言われて心病んでたら働けるとこなんてなくないですか?そんなんでパワハラとか言ってたら何でもありじゃないですか。

もちろん、パワハラもセクハラもよくないです。上司から怒られすぎて心を病んで辞めていった人も何人も見ましたし、若い社員にしつこく連絡先聞いたり個人的に会いたいとか連絡してる上司見るとほんと気持ち悪いと思います。
私自身も若い頃に前の会社の上司に、怒って物投げられたりデスク蹴られたり、六本木のカラオケ連れて行かれてそこで女子高生のコスプレさせられたりした時は、心底心が冷えました。氷点下500℃まで冷えました。
今もあるか知りませんけど、そのカラオケ店部屋の中にずらっとコスプレ衣装が置いてあって、部屋の中にちゃんと着替えるスペースあったんですよ。六本木のカラオケはマジで怖いです。私は2度と六本木のカラオケには行くまいとあの時決めました。
ということで、私の中でパワハラ、セクハラはそういうやつです。


多様性の時代だからと注意する磯村優斗の会社の先輩(女性)に「こんな時代だから〜ってどんな時代?多様性だと、頑張れって言われたら1ヶ月会社休んでいいの?頑張れって言った人が責められるさのおかしくない?」と言う阿部サダヲ。

阿部サダヲ「こんな時代にするために俺たち頑張って働いてきたんじゃねえよ!」
磯村の先輩「そういうのが1番まずいの!!!」
阿部サダヲ「そうやってヒステリックに声あげるのはいいの?」

そして突然のミュージカル。
磯村優斗が「話し合いましょう〜♪」と歌い出して唖然。

…………。

カオス!
うん、カオスだね。近年稀に見るカオス。


結婚だけが幸せじゃないって言ったけど、結婚して幸せだって言っちゃいけないの?
幸せだっていう俺の主張も認めてくれよ。
と歌う阿部サダヲ。
まぁそうだよね。一方の主張だけ採用するのはね。いかがなもんだよね。

そこで、まさかの磯村優斗の後輩、パワハラ•セクハラで心を病んで会社を休んでる女も登場。

叱って欲しかったんです。
他の社員には叱るのは自分には優しいばっかりで、期待されてないのかなと。
と歌う女。

おおおおおおおおおおい!!!!
なんてめんどくせー女なんだよ!!!!
何が叱って欲しかっただよ、めんどくせー!!!
何でお前の要望通りの動きをしなきゃいかんのだ!!!
そんなめんどくせー女に何も言いたかないんだよ!!!!

っていうかですね、すいません、ミュージカルシーン長すぎないですか?!!!
どういうことですか??!!!!一体何を見せられてるんですか?!!!
クドカン節を炸裂させるにもほどがありますよ!!!!!!!!!!!!


あ、市郎、「タイムストリップ」じゃなくて「タイムスリップ」な。


おしまい。


令和になっても喫茶店のトイレまだ和式なの?!!!
とびっくりしたんですけど、よく考えると娘の小学校にもまだ和式がありました…。

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