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『アンチヒーロー』 | 吹石一恵という女神がいた

『アンチヒーロー』ご覧になってます?
めちゃくちゃ面白いですよね。
ツッコミ所がないので、『ACMA:GAME アクマゲーム』や

『Believeー君にかける橋ー』のように

個別の感想書いてなかったんですけど、『アンチヒーロー』今期のドラマで1番楽しみに見ています!


野村萬斎のラスボス感がすごいですよね。
初登場シーンから『野村萬斎ラスボス!絶対ラスボス!』という圧倒的なオーラ。


まぁ強い!まぁ怖い!
「はて?」聞かれました?
「はて?」なんて野村萬斎しか言えないですよ。


こっわーーーーー!!!!!!!(興奮)


ちなみに大島優子は影が薄すぎてずっと怪しいと思ってたんですけど、やっぱり萬斎サイドでしたね。


優子……あんたずっと長谷川さんの側にいて何も思わなかったの?緒方直人は無罪なんだよ?無罪なのに犯人って決めつけられて、奥さんを事故で亡くして、娘を「殺人者の娘」として1人ぼっちにすることになって……


それで裏切りかーーーー!!!
お前には人の心がないんかーーーーー!!!!



って思ったんですけどね。
あの長谷川さんのそばにずっといて、それでも裏切るってありますかね。いや、長谷川さん確かにかなりヤバい状況ですけど。それでも優子をまだ信じたい気持ちもあります。

9話ラスト、証拠隠滅罪で警察に捕まった長谷川さんですが、全く動じてなくて、頼もし過ぎました。負ける気がしない。
失うものは何もないと言っていましたし、もはや証拠隠滅罪で捕まったことすら計算なんじゃないかと思ってます。



……っていう、私の考えはとりあえずどうでもいいんですよ。
すみません、前置き長かったんですけど、今回言いたいのは、吹石一恵という女神がいた件についてです。


そもそも、保護犬の里で撮られた集合写真がめちゃくちゃ美人。
おお、吹石一恵久しぶりだな、やっぱ美人だな!ってなりました。
ぱっと目を引く美人ですよね。


でも吹石一恵はそんな美人なだけの、儚いだけの人じゃなかった。


長谷川さんの同僚で検事だった吹石一恵は、緒方直人が冤罪である可能性を知り、真実を追い求めます。
緒方直人を自白をさせた長谷川さんに相談してにべもない態度を取られても、左遷されても、強い心を持ち、たった1人で真実を追い続ける姿が立派過ぎて泣けました。


その真っすぐさが眩しい。
女神だよ。もう完全に女神。
始業前に毎日「あー、働きたくなーい」と心の中で文句言ってる自分が恥ずかしい。心底恥ずかしい。うん、明日からもうちょっと前向きに頑張って働こう。


多忙な中、プライベートを犠牲にし、定期検診も受けずに事件の真相を追っていた吹石一恵。
残酷なことに、そんな彼女に病魔が忍び寄ります。そして、自分の死期が近いことを悟った吹石一恵は「一度でいいから目を通して……」と事件を追った全ての資料と手紙を長谷川さんに託すのです。



志水さん(緒方直人)を救って。
私ももっと生きたかった。

まだ救える命がある。

司法権力の傲慢で誰かの命を奪ってはいけない。
司法の信頼と誇りを取り戻して。



その乱れた字が悲しい。
彼女がこれまでどんなに頑張ってきたか、
どれほど悔しい気持ちでいるか、
自身が死に直面しつつも、それでもまだどれほど強い力で緒方直人を救いたいと思っているか、痛いほど伝わりました。


自身の入院中でさえ、事件で使われた毒について医師に聞いていた彼女。

自分の死がすぐそこに迫ってもなお、緒方直人の冤罪を晴らすために力を尽くした彼女。


おいいいいいいいいいい……
どんだけ立派なんだよーーーーー涙

やめてくれ!彼女を死なせないでくれ!
日本の司法は吹石一恵にかかってるんだよ!
彼女がこれからの日本の司法を支えるんだよ!
彼女の、何者にも負けない真っすぐな正義感が司法には必要なんだよ!!!

いや、もう日本の司法どころの話じゃない。
吹石一恵は総理大臣になるべき人かもしれない。
彼女はお金にも名誉にも目は眩まない。
正義のために、弱い人のために戦って、権力を使える人。
日本には彼女が必要なんだ!!!
どうにか吹石一恵を助けてくれ!!!!!


という司法にも政治にも全く関わりのない仕事をしている私の願いも虚しく、吹石一恵は亡くなりました。


……本当に、なんて立派な人だったんだ。
守りたかった。
私が長身イケメンで、野村萬斎と張り合えるくらいの検事になって、吹石一恵を全力で支えたかった。最期の時も、手を握って「本当によく頑張ったね」と頭を撫でてあげたかった。
もしくは天才医師になって、不可能と言われる手術を成功させて吹石一恵を元気にさせてあげたかった。


そりゃあ長谷川さんも頑張るよ。
自白させた責任もそうだけど、あんな最期を見せられたら死ぬ気でやるしかないよ。
私は最初、緒方直人は長谷川さんの家族(お兄さんあたり)だと思ってたんですよ。家族でもない限り、膨大なリスクを背負って有罪の人間を無罪にできないし、クールな長谷川さんがあそこまで一生懸命になるのはやっぱり家族しかいないだろうなって。

でも違いました。家族だから守りたいし、救いたいし、信じてるわけじゃない。家族じゃなくても、無罪の人が冤罪で死ぬことはなんとしても避けたいし、何としても救いたい。そこに明確な証拠がなくても、彼女が寝る間を惜しんで集めた事実や、自分が調べた事実を積み重ねれば、家族じゃなくても信じることはできる。


彼女に、今の長谷川さんの頑張りを見せたい。緒方直人の冤罪を晴らすために全てをかけて動いている長谷川さんの姿を彼女に見せられないのが悲しい。


うん、野村萬斎をコテンパンにやっつけて、もう2度と這い上がれないようにしよう。
良心と萬斎への恐怖に揺れているであろう、瀬古判事も、木村佳乃も、大島優子も、最後はみんな寝返って、野村萬斎を1人ぼっちで監獄に入れてやろう。


やろう。やってやろう。
やるしかない!!!!!!!!!!!!

来週は最終回だーーーーーー!!!!!!!!



と視聴者の見本のように盛り上がっている私です。

長谷川さん、かっこよすぎ。萬斎さん、怖すぎ。


最終回楽しみですね。

おしまい。


通勤時に何気なく『アンチヒーロー』主題歌の「hanataba」を聴いてたら、吹石一恵の姿が思い浮かんで、涙が出てしまいビビりました。
泣きながら歩いてる奴を見かけた方、もしかして私かもしれません。大丈夫です、嫌なことがあったわけではなく、ただの吹石一恵泣きです。

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