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🟡「実践」と「弱さ」を誇りとして🟡館長就任あいさつ 児童心理治療施設 鳥取こども学園希望館 館長 水野 壮一

今年度より児童心理治療施設鳥取こども学園希望館の館長を拝命いたしました。祈りと感謝を大切にして、学びを怠ることなく尽くしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

希望館は1994年(平成6)の開設から数えて満27歳の春を迎えました。実は館長に就任するにあたっては「本当に自分に館長が務まるのだろうか?」と不安と緊張(というか、ほぼ恐怖心に近い感覚)でいっぱいでしたが、「希望館は今27歳の青年なのだ」と思うと、あら不思議!なんだか元気が出ます。ここまでの間に蓄えた経験と知識を基に失敗を恐れずチャレンジして、幸福とその在りようを飽くことなく探求し続ける…エネルギッシュな時期に来ているのだと勇気が湧きます。

希望館の旧生活棟(元々は児童養護施設の生活棟でした)

同時に、希望館が青年期を迎えるまでの実践に誇りと感謝を抱きます。
これまで希望館と関わってくれた入通所併せて450人!の子どもたちと、希望館職員のみなさん(多分延べ人数で100人以上いると思う)が織りなした27年≒10,000日。たくさん悩んでそれ以上に喜び合った日々は誇りある実践であり、青年期の希望館の血肉になっていると思います。

現在の希望館生活棟です

一方で、希望館が児童心理治療施設としての役割を果たしていくにあたっては、大人も子どももいろいろな困り感や悲しみや痛みに触れることになります。そこには尊重と寄り添いと対話が不可欠なのですが、時にはふと弱ってしまうこともあるでしょう。

…むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう…なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。

 (新約聖書 コリントの信徒への手紙二 12章9節~10節)

希望館らしく「実践」と「弱さ」を誇りとして、一歩ずつ進んでいきたいと思います。


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