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【鳥取100キロハイク2024】運営側の目線で、振り返ってみた。

鳥取100キロハイク2024、5月4日-5日に開催しました。


本記事では、今回の鳥取100キロハイクを、運営者側の目線でお伝えします。臨場感とリアルが伝わる参加者の記事も最後に共有します。来年の参加を考えている方は、ぜひ併せてご覧ください。




■「鳥取100キロハイク」とは。


鳥取100キロハイクとは、鳥取を二日間で横断する「歩きのお祭り」です。スタートは境港市の美保湾展望駐車場、ゴールは鳥取市の鳥取砂丘。二日間で計9市町村を歩き通し、まるごと鳥取を堪能できる歩きの祭典です。


今年で「2」回目を迎えた100キロハイクは、2023年度の参加者数は「11」名。2024年は県内外から「17」名がエントリーしました。最年少は「9」歳、最年長は「65」歳。東京、千葉、長野、京都、山口からと県外からの参加者も見られました。

スタート地点集合写真


100キロハイクと銘打ってますが、コースは全長 112.3km(なぜ)。ちなみに去年から推奨コースが改定され、約5km長くなっています(なぜ)。


◤コース全体MAP◢
第二回 鳥取100キロハイク/コース全体マップ   全長 112.3km
URL:https://maps.app.goo.gl/iggukNuKHShga6b67

①第1区(境港市「美保湾展望ビーチ」~大山町「大山パーキング」)
24.7km(累計24.7km)
URL:https://maps.app.goo.gl/Rc23DPmUk3JJraej8

②第2区(大山町「大山パーキング」~琴浦町「道の駅 ポート赤碕」)
20.4km(累計45.1km)
URL:https://goo.gl/maps/hwWpu1WBgsLugaLbA

③第3区(「琴浦町道の駅 ポート赤碕」~倉吉市「旧大石小児科」)
19.5km(累計64.6km)
URL:https://maps.app.goo.gl/epKUvL5NhqXhZjj89

④第4区(倉吉市「旧大石小児科」~湯梨浜町「JR泊駅」)
15.6km(累計80.2km)
URL:https://goo.gl/maps/nQsix3Hi4enTmUW9A

⑤第5区(湯梨浜町「JR泊駅」~鳥取市「道の駅 神話の里・白うさぎ」)
19km(累計99.2km)
URL:https://goo.gl/maps/7ysMKcYx3t9g3dQh8

⑥第6区(鳥取市「道の駅 神話の里・白うさぎ」~鳥取砂丘「SANDBOX」)
13.1km(累計112.3km)
URL:https://maps.app.goo.gl/GRYQQ2hxtgfULWoSA

引用元:「鳥取100キロハイク 2024参加申込フォーム


■思い思いのスタイルで楽しむ参加者。


今回の100キロハイクは、思い思いのスタイルで歩いていた姿も印象的でした。一本下駄で歩き、自らにハードルを課す参加者もいたり。


ジャンベをたたいて、自分も周りも盛り上げながら歩いたり。


仮装(ゼニガメと半分マン)をして、沿道の方とコミュニケーションをとりながら歩いたり。


普段なら車の速度で過ぎ去ってしまう鳥取の景色を堪能しながら歩いたり。

左は日本海、奥には大山


歩きだからこそ、それぞれのペースで楽しめるのが100キロハイクの良さだと改めて感じました。

■思い思いの過酷さに向き合う参加者。


とはいえ、それと同時に経験したことのない過酷さも伴うのが100キロハイクの醍醐味です。人が一日で歩ける距離が、一般的に30~40kmだと考えると過酷さが伝わるのではないでしょうか。


今回、第二区(45km地点)までは「このまま全員、鳥取砂丘まで歩ききれるのでは?」と思わせる足取りでした。しかし、第三区から様子が変わっていきます。足取りが明らかに重くなり、歩みが止まる参加者も。みな過酷さに向き合いながらも歩を進めていました。

日が沈み、闇の中ひたすら歩く参加者


■「完歩賞」と「わたしの完歩賞」


鳥取100キロハイクを歩ききった参加者には、「完歩賞」が用意されています。実は今回、サポートをする中で、この「完歩賞」を渡す基準にも変更がありました。基準変更のキッカケになったのは、参加者ひとりひとりの歩く姿でした。


足に限界を感じながらも最後まで歩こうとする、歩ききろうとする姿、だけども限界がやってきて再び立ち止まる姿、そして自分で歩みを止めることを決める姿。


これもゴールじゃないか


歩みを止めた人も、「自分の限界にゴールした」という意味では「完歩」です。そこで、「自分の限界にゴールした」参加者には、「完歩賞」に「わたしの」を書き加え、「わたしの完歩賞」として、その歩みを讃えました。



二日間通して、自分と向き合い続けたすべての参加者に拍手を送ります


最終的には、鳥取砂丘にゴールした参加者は8名。想像以上に、想像が及ばないほど過酷だったと思います。ほんとうにすごい。完歩おめでとうございました。


一組目 18:00頃ゴール


二組目 19:20頃ゴール



最終組 深夜00:20頃ゴール


■「応援団」がいてくれて成り立つ、鳥取100キロハイク。


参加者はもちろんですが、本企画は、応援してくれる方々、サポートメンバーが欠けても成り立ちません。当日の運営を、楽しみながら、一手に担ってくれたサポートメンバーにも大感謝です。


一日目二日目とも、朝一番から夜更けまで。最初と最後まで参加者を見守り、応援。必要であれば、参加者に寄り添いながら歩いたり。そのほか、ここでは書ききれない細かいところまで。本当にありがとうございました。


■着る応援団、食の応援団。


そして今回、新たな応援の取り組みとして「 沿道で応援しようTシャツ!」も作りました。(写真に良く出てくる黄色いTシャツ)


沿道で応援しようTシャツ!」の大きな係りは二点。


一点目は、参加者への応援に繋がること。Tシャツを着て沿道で応援してもらうことで、参加者の歩くモチベーションに繋がります。二点目は、お祭りへの応援に繋がること。Tシャツの売上が全額鳥取100キロハイクの運営費に回り、「参加費無料」を実現する手助けになります


応援として購入してくれたみなさん、Tシャツを着て応援に来てくれたみなさん、本当にありがとうございます。参加者の励みになったこと間違いなしです。


そして今回、自ら「食」で応援をかって出てくれたのが、大山ケータリングサービス「ちっちき亭」さん。一区の終わり、お昼の時間に、お蕎麦とラーメンを参加者全員に提供してくれました。本当にありがとうございます。



■鳥取100キロハイクを「無料」で実施する理由。


鳥取100キロハイク、今後も無料で実施し続けたいと思っています。


無料で続けたい大きな理由の一つは、鳥取100キロハイクに「お客さん」ではなく、「あなた」として参加してほしいからです。そして私たちが、応援したいのも、「お客さん」ではなく、「あなた」だからです。


そうすることで、鳥取100キロハイクで関わる人たち同士が、「ゲスト(お客さん)」と「ホスト(運営者)」としてではなく、「わたし」と「あなた」として関われると思っています。


現代は、「サービス」を求める時代、「サービス」を求めればきりがない時代です。「ゲスト」と「ホスト」という向き合う関係性でなく、「わたし」と「あなた」という広がる関係性が、歩きのお祭りで溢れるように。


やりたいからやってるだけ」、そんな「あなた(参加者)」が自己責任でやり切ることを楽しめる場として、鳥取100キロハイクを続けていきます。


改めて宣言。参加者が「お客さん」にならないように、運営側が「サービスする人」にならないように、参加費は無料で続けます。


■「参加費無料」を実現するための、「応援」の循環。


とはいえ、鳥取100キロハイクの運営には、諸経費もかかります。その開催費用はどうするのか?


答えとしては、「応援」で「参加費無料」を実現していきます。


まず前提として、運営側は鳥取100キロハイクの参加者を「応援」しています。「鳥取100キロ歩きたい」、そう思っている人が参加できるように、参加に関わる諸々の費用を、手出しする覚悟がもともとあります。


実際に、初年度開催した「鳥取100キロハイク」の開催運営費用は、「応援」として、丸々手出しでした。


鳥取100キロハイク2023
予算管理表


第二回である今回も同じスタンスでしたが、今後も長く続けて運営していくために、「応援」の輪を広げるために、一つ試したことがありました。それが上述で紹介した「 沿道で応援しようTシャツ!」です。


「応援」Tシャツを着て沿道で応援してくれる人が増えたら、そして、その顔が見える人たちの「応援」の気持ちにより、鳥取100キロハイクの開催ができたら、それは素敵すぎないか


毎年実施して、いつか鳥取県民の10人に1人が、Tシャツを買って、沿道で応援する。応援する人が増えれば増えるほど、鳥取100キロハイクの参加者も増えていく。そんな「応援」の循環の中で、「わたし」と「あなた」の交流が生まれたら最高。

引用元「心の中」

そんな思いで、今回は応援用のTシャツを制作しました。応援を募ってみたところ、なんと16名もの方が共感し、応援Tシャツを手に取ってくれました。

鳥取100キロハイク2024
予算管理表


そして上記「予算管理表」の通り、Tシャツの売上を運営費に回すことで、今回は、みなさんの「応援」で「参加費無料」を実現できました。すごい、改めてありがとうございました。


■来年の開催日発表。


鳥取100キロハイク、もちろん来年も実施します。日程も決まりました。


2025年は、5月4日(日)-5日(月)にて開催します。来年もゴールデンウィーク真っ最中。100キロハイクに興味をもってしまう、ちょっと変わったそこのあなた。ぜひ日程あけておいてくださいね。


また2025年開催に向けて、「鳥取100キロハイク応援団」も本日から募集します。内容としては、来年の100キロハイク「 沿道で応援しようTシャツ!」の予約販売ならぬ、「予約応援」になります。


Tシャツは前もって注文数が分かるとありがたいので、「来年も応援するよ。」という応援団魂をお持ちの方は、ぜひ下記フォームから応援宜しくお願い致します。……押忍!



また、鳥取100キロハイクの運営や、ボランティアメンバー、「食」の応援や「技」の応援など、「あなた」のままで応援できることに興味あるという、これまた応援団魂をお持ちの方は、ぜひ下記フォームから応援団への入隊お待ちしています。……押忍!!



■SPECIAL THANKS~全力感謝~


最後の最後に。改めて、参加者、サポートスタッフ、100ハイ応援団のみなさん、沿道で応援してくれたみなさん、ほんとうに楽しい時間をありがとうございました。来年も、一緒に楽しみましょう。


鳥取100キロハイク応援団
黒田 厚志、細木 雅子、佐々木 さやか、山本 登、池口 直宏、
日本海新聞名和販売所 池口新聞舗、野口 彩加、谷 祐基、
中川 玄洋、NPO法人 bankup、小島 慎司、河嶋 啓吾、
鳥取県情報ネットWeb鳥〜みんぐ、安達 元紀、遠藤 直之、
永野 伸一、とっとりずむSAND BOX TOTTORI、にゃあさん、
塩田 健詞、後藤 広樹、山田 悠喜、佐々木 健太朗、正木 梨乃夏、
木村 友哉、小橋 俊哉(おむすび屋ひとむすび)、池野田 裕之、
松本 拓人、谷野 直樹、米本 明美、永見 睦広、永野 伸一、
新井 宗幸、藤本 悠介、すーさん母、中井 良博


鳥取100キロハイクお食事応援団
大山蕎麦ケータリングサービスちっちき亭


鳥取100キロハイク運営ボランティア
紅ちゃん、ゆーみん、まりごん(占いの館まりまり
さほほ、ふじーた(フジィーパン)、まーしー


■おまけ(鳥取100ハイ体験記事)


今回「鳥取100キロハイク」に参加された方が記事を書いています。
参考までにご覧ください。

100キロハイクに参加したよ 前編」(2024年参加/千葉/40代/男性)


鳥取100キロハイクに挑戦!🚶‍♀️」(2024年参加/山口/20代/女性)


鳥取100キロハイクに挑戦しました」(2024年参加/東京/20代/男性)


鳥取県をたくさん歩いた話」(2023年参加/鳥取/20代/女性)


主催:鳥取100キロハイク実行委員会

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