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Val Thorens day3〜スプリントレース参戦〜

19日目

起床


5:20起床

快晴

軽くシャワーを浴びて体の緊張をほぐして緩めにストレッチ。5:40ころ朝食を食べる。炭水化物を多めに摂りエネルギーをつける。食堂で少しミーティングをして、部屋に戻りレースの支度。いつも通りワンピースを着て、いつも通り準備。普段と違うのはめちゃくちゃ緊張している。入念にチェックをして7:45会場へ向けて日本チームの大先輩と移動。

いざ、会場へ!

午前

昨日の曇り予報とは打って変わって快晴!気温はティーニュと似てカラッと乾いた耳が痛い冷たさ。
景色やばいね!最高だね!とボキャブラリーが消えるくらい感動する景色。

予報は大外れでthe day
いやーほう!

スタート付近に日本チームで場所を取り、軽く体を動かしに行く。緊張からか足が動かない。足踏みや腕立て、ジャンプなど思いつく限り瞬発のウォームアップを繰り返し、スタートに備える。

スタート前から

予選56、準々決勝30、セミファイナル18、ファイナル6の勝ち進めば4戦。

標高2300m付近でのコース。

8:20からコースインスペクション。コース会場は2300m付近。当日の雪は放射冷却で冷えて固まり、シールがききづらい雪面。ジグ、ツボ、それぞれで自分の行きやすいルートを探る。
序盤150mほど緩やかに登る直線でその後3回ジグ、

150mほど直線をダッシュしてジグへ

広めのトランジットエリアで担ぎセクション。階段は細かい段差、大きなストライドの段差、段差が大きいなど様々な階段が作られている。30m程で短い。

ツボ足は階段状に整形され、パワーのみ

急な直線を登り2回大きめのジグを超えて50mほど緩やかなコースをたどり、シールオフのトランジットへ。

広めのトランジットエリア

下りの旗門は難易度は高くなく、しかし雪面がガチガチに凍っていてエッジを立てないとコース外に吹っ飛ぶくらい固く、スピードは出せない。ラスト2ターンは緩やかでここでいかにスピードを落とさずにラスト+1mのスケーティング区間に繋げられるか。
コーチとあーだこーだ作戦会議を繰り返し、スタートに備える。エネルギーが切れないように、補給をとる。

スタート前響き渡るほどの円陣を組んでいたスイスチーム

スタート前にskimostarsのカメラマンがカメラを構えてくれパシャリ📸
9:06いよいよスタート。後半まで走りきるつもりで序盤のフラットは大きなストライドでグライドを効かせて楽に行く。それなりにスピードに乗り、いい出だし。
3回のジグは走れる斜度。しかし、フラットには踏まれておらず、片斜面になっていて技術がいる登り。大きなミスなく担ぎセクション。昨日入念にチェックしたおかげもあってかスムーズに背負い、ツボ足へ、ツボもさまざまな段差に対応でき、攻めた走りをする。得意なスキーオンのトランジットではノーミスで通過。しかし、心拍が極限に上がった体と動かない足では急斜面に対応できずにここでペースダウン。30mの急斜面が長かった。

ラストの2回ジグは死ぬ気で走る

そこを超えてからは力を振り絞り、2回のジグを超えてひたすら最終トランジットに向かって走る。前を行くスイスの選手はもう見えない。しかし、後ろからのイタリアの選手もまだ来ない。いいペースで登り切れた。スキンオフは全くのノーミスで過去1早く取り、シールもしまえて滑走へ。
転ばない事は大前提に、課題の下りを攻めて滑る。硬い雪面とコースに対応して下りもノーミスで通過し、ゴール。
約10秒後に後ろのイタリアの選手がゴール。手元の計測で早めに押した時計では3'28。

予選順位上位30名のみ次へ進める。

半分以上の選手がゴールした時にタイムを見に行く。1番上に見えたのは2'43の数字。「え。」
下にスクロールしていくと2分台がずらっと。3分10秒までがずらっと。コンマ何秒での勝負。予選で残れるのは上位30名。3分の選手で0.4秒で予選落ちしている選手もいる中で2分台を出した選手が次にコマを進めている。僕の結果は3'17。予選トップと34秒差。予選通過ラインと17秒差。ボリュームゾーンを見たら全く論外の位置だが、率直の意見は「予選通過までたった17秒⁉︎」。
2分台を出して次を考えて余力を残す事は考えないにしても今の僕の現状でこの差はある意味ポジティブにしか捉えられなかった。

ismf事務局長のジョルディさん。この方と日本の委員長との間柄で今回の遠征合宿が決まりました。本当にありがとうございます!

スペインチームとの合宿で得たものは大きい。合宿で得た物、今回のスプリントでセクションごとに見えたタイムを伸ばせるポイント。これらを秒で考えたらなんとか行けるのではないか!

レース後はスペインチームの応援と、トップ選手の撮影
些細なこともビデオに撮る。

シーズン初めのレースで予選落ちは悔しすぎる結果だがそれ以上に得たものは大きいレースだった。
何よりも今回トップ4を独占したスイスは圧倒的な強さだった。予選からのタイムもほぼ上位を占めており、スプリントにかけてる思い、用意周到な準備。全てにおいてトップクラスであった。

スペインナショナルチームのプロフェッショナルコーチ陣

彼らを間近で見ることができて、世界のトップ選手を肌身で知ることができ、対抗する各国の攻め方走り方を感じれた事は今回の遠征の大きな財産。
やれる事は多い。

今回共同通信社の方が取材に来ていて
それぞれインタビューしていただきました。

午後

12:00に宿に帰り、身支度を整えて昼食へ。タンパク質多めに肉をたくさん食べる。
14:00から今日の興奮を忘れぬうちにnoteに書き記す。眠いけどこれは書かなくてはいけない。

眠い目を擦りふと外を見ると夕焼けに輝く山々が

14:30頃共に戦った日本チームの大先輩が帰国のためValThorensをでる。一緒に戦えて本当に心強かった。「また世界選手権で!」と挨拶を交わしてお見送り。

お気をつけて!

15:30まで眠い頭をかきながらnoteを書く。16:00からMIX relayのコーチミーティング。
40分待っても始まらず、ismfスタッフに話しかけたら「are you japon!?」と言ってパソコンの名簿にマーカーつけて終わり。それだけかーい!
部屋に戻って片付けをしてお風呂に入り、体を休める。
19:30夕飯。

tignesで仲良くなったフランスユースのバジルとお友達!一度家に帰るらしい。
そうか!ここはフランスか!🤣

就寝

明日は11:00コーチミーティングでゼッケンを貰い、14:20からコースレセプション。明日は先週ティーニュで急遽出場したレースとほぼ同じ内容。
+75m登り、一度下り、もう一度+65m登る。2回目の登りは今日のスプリントコースと同じで、下ってからもう一度スキンを貼り、20mほど登りゴール。
少し長めで、8分代目標に。トップと1分以内。

イニーゴは明日の朝食を手に入れた!🤣

明日も気張って。
ガンガンこっからだーい!

22:00就寝5:20起床

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