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守れ!梅干し!!

日本の食卓から「梅干し離れ」20年で4割減に 食べなくなった人たちの本音(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース


梅の実の収穫時期は6月~7月。
それから梅干しを作り始めて、その工程の途中で、ちょうど梅雨明けの時期に土用干しをする。なんとまぁ日本の風土に適した食品でありましょうか。
日本の風土は梅干しの為にあり、梅干しの為に日本の風土があるかのようです。
しかし、ああ、なんてことだろうか。日本人が梅干しを食べなくなるなんて。それはつまり「梅干し作り」をする人なんて、それこそほとんどいないことを意味する。

コンビニのおにぎりの具は、それこそ多種多様だけれど、例えば「今後死ぬまで、おにぎりを食べる時は、ツナマヨおにぎりしか食べてはいけない」と神様に言われたとしたら、絶対に飽きて嫌になる。しかし梅干しや、おかか、昆布のような古くからある具ならば飽きないと思うのだ。

さて、僕の生まれ育った家の庭には梅の木があった。たいして大きくも無く太くも無く、実はなったりならなかったり。実がなったとしても数える程度だった。
梅干しが大好きな僕の母は、だから梅干しを作るにあたってはお店で実を買ってこなければならなかった。

ある年、梅を大きなザルに広げて、家の駐車場で土用干しをしていた。確かザルは3枚だった。

ふと気が付くと、ザルごと全て無くなっていた。梅干しが盗まれたのだ。

母や祖母は「中高年の、どこぞのババァが盗んだんだ!きっと!」と言っていたが、僕はそうは思わなかった。

「だって作り途中なんだよ。完成してないんだから。小学生じゃない?」
「小学生が梅干しなんか欲しがるわけないじゃない。梅干しを盗むなんて、年寄りに決まってるわよ」
「そうかなぁ…雪合戦みたいにして投げて遊ぶにはぴったりだから、子供だと思うんだけど」

もちろん、犯人はわからずじまい(そういや、警察には連絡しなかった。したとしても、しょせんは梅干しだし、犯人は捕まることは無かっただろう)。土用干しだから太陽のある時間に盗まれたのだ。白昼堂々と。しかも大きなザル3枚ごとである。どう考えても目立つだろうに、なかなかのやり手である。

話は変わるが、先日、近所のスーパーマーケットへ行った。あるお宅の前を通りかかった時、そこの外壁に写真と張り紙があった。
写真は、防犯カメラで撮影された映像の一部分を印刷したもので、60歳くらいの女性が写っている。
張り紙には「我が家の植木鉢を盗んでいる人へ。すべて記録に残っていますよ。全てわかっていますよ」というようなことが書かれていた。

そのお宅では家の前に並べて置いた、何かしらの植物を植えた植木鉢が盗まれる被害に何度かあっていた。だから防犯カメラを設置したところ、まんまと犯人の姿を捕らえたということなのだろう。

そういえば、いつぞやの夕方のニュースで自宅で育てていた花が盗まれる事件を報じていたが、そこのお宅でも防犯カメラが撮影した犯人は年寄りだった。

梅干しに、鉢植えの植物、花。若者は欲しがらないか(笑)。

ただでさえ若者が梅干しから離れているんだから、せめて年寄りが梅干しを作りなさいよ、盗んでないで!時間だってあるでしょ!(笑)

#梅
#梅干し
#盗難

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