資本論と酪農の未来

最近の酪農情勢を見ていて、ずっと疑問や不安に感じていたことがこのSNS場でどう伝えて良いか分からず何度も頭を悩ませている。
自分的には理解しているつもりでも言葉として出せば複雑になり真に伝えたい事が中々伝わらないという事態になっているからだ。
そんなわけで、俺の頭の中の整理とアウトプット用として此処に駄文では有るけど書き連ねていく。

マルクスの資本論から見る今の酪農
※もう最初から頭が痛くなる内容なので注意してください(笑

まずマルクスの資本論について超ザックリ説明します。
著者 カールマルクス
結論として 
資本家は労働者を搾取し過ぎ、そのうち労働者が
反乱起こして資本主義が崩壊するぞ。という内容

資本家⇨労働者
⬇️ (再生産費※生活費)
大きな価値ー安い報酬
(差額で儲けるシステム)

【超重要】
商品の値段や価値は労働者の『労働力』がどれだけ
詰め込まれているのかで決まる。

労働者がどんどん働けば資本家が潤い権限が強くなる。
対して、労働者の立場は弱くなる。=貧富の差
この資本主義システムの欠陥を指摘したのがマルクス。
日本で言えば現在の労働者を守るルールの概念が出来ている
『労働基準法など』

さて、なぜこの資本論が酪農と関係しているのかというと
今の北海道の酪農件数が概ね5400件で、そのうち
メガファーム(搾乳牛100頭以上)と言われる牧場が962件
(約18%)です。
そして、そのメガファームが北海道の年間出荷乳量の約400万tのうち『半分の50.3%を出荷』しているという現実があります。
これはAIやデータの活用によるテクノロジーの進化が
大きく進んだ事によって、ロボット搾乳や牛群管理が前時代より生産性を効率的に大きくあげれる様に時代がシフトした裏付けにほかなりません。
この様なことが繰り返されるとこれからの酪農は
離農と集約化も相まって安定経営をさせる上で大量生産に特化したギガファームやその上位クラスのテラファーム?と言うのも出てくるかもしれません。
(コロナの状況は不確定要素があまりに多いのでコロナによる乳価等の変動はここでは割愛します)
そして、この大量生産・大量消費の大元になる経営者的考えが資本主義というものです。
昔は労働力で人を多く雇い価値を付けていましたが、
今はロボットや機械がその仕事をある程度こなしてしまうので人権が無い分その投資に見合う価値が相当大きいと自分は考えます。
またAIとロボット化の相性が農業や畜産は元々人手でカバーしてた為滅茶苦茶良いとも言えます。
そんな事から大規模化は進むと予想してますが此処で問題となってくるのが大量生産の果てです。謂わば最近の乳価や生産調整の鍵である「需要と供給」は3%程度で崩れる様な絶妙なバランスで成り立っているので安定を求めれば大抵の経営者は多く搾るしか経営を安定させられないというシステムです。簡単に言えば薄利多売をしても経営をしていける体力が自分の会社にあるかどうかという事です。余談ですが、お客さん的には安く商品を買えれば良いと思いかもしれませんがこれがもし貴方の会社で起こるとしたら結果的に貴方の給料が下がるという事になります。それだけ安く商品を売るということは大変なことなのだという事を、見えざる『本来のモノの価値』を理解して頂きたいです。

結果、体力的に生き残れる会社と淘汰される会社が出て来ます。
これが資本主義の流れだと思います。
長くなったので今回はここまで。次回は
どうやったら小さい会社は生き残れるのか?を自分なりではありますが考えていきたいと思います。

長々と此処まで読んで頂きありがとうございます!

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