野生の石丸伸二に遭遇した！
私はひまそらあかね氏が都知事選に立候補した事を契機として、解説noteなんてものを書いてるわけですが。
ぶっちゃけ書く事あんまないな、と。
というのも、ろくに拡散力の無い私のnoteに辿り着く人なんて、そもそもそのほとんどがひまそらあかね氏についてある程度知識をお持ちの方々だろう。
「うんうん、暇空さんってそういう人だよね！」
みたいな話ばかりになりそうだ。
要は身内でキャッキャッウフフと暇空談義に華を咲かせる程度の効果しかないのであれば、あまり意味がない。
ゲームクリアしている人向けに、今さら説明書を書いて読ませてもね、という感じだろうか。
もちろんゲームクリアした人に新たな視点や楽しみ方を提示できればいいのだが、それはもうマニア向けになってしまうし、やはり愛好者同士の話とならざるを得ない。
だから何を書こうか、というのは結構悩んでいたのだが。
本日、野生の石丸伸二に遭遇した。
これは書く事が出来たな、と。
つまり演説ルポというか、体験であれば、身内向けトークではなく、それなりに価値が生まれるのではないか？ という話だ。
６月２８日午前８時頃。
品川駅前にある富士そば近くに、人集りができていた。
降りしきる雨の中、今ナニカと話題の石丸伸二氏が演説をしていた。
録音しておけばよかったが、突発的に遭遇したために頭が回らなかった。
私も人集りを構成する一人として、取りあえず演説を聞く事にしてみた。
私の記憶に頼るため、細部は違うかも知れないがそこはご容赦いただきたい。
「昨日、女子高生に話かけられました。選挙権が無いのが悔しい、そう言ってました。皆さん！ 子供たちが見ています！ 格好いい大人として、行動しましょう！ 投票し、この東京を動かしましょう！ 子供たちに、大人の、格好いい姿を見せましょう！ 政治を変えましょう！ それができるのは皆さんだけです！」
こんな感じだった。
演説を終え、彼は選挙カーから降りて聴衆と触れ合っていた。
その間に、ウグイス嬢……と呼ぶとジェンダーフリーの観点からよろしくないだろうから、何と呼ぼうかと調べてみたら、同じ役割をこなす方の男性版は「カラス」と呼ぶらしい。
じゃあそれで。
カラスが、聴衆に向けてお願いをしていた。
「皆さま、是非皆さんのLINEで石丸伸二をみたよ、と感想を拡散してください！」
という趣旨の事を何度も言っていた。
なんでLINE限定やねん、と思った。
はい、では感想を述べる。
石丸伸二氏を支援している人は不愉快になると思うので、ここでUターンしてくださいね。
なんという中身のない軽薄な演説だろう、と思った。
私に言わせれば、女子高生に格好よく見られたいが為に投票するなんてのはクソ中のクソだ。
別に女子高生じゃなくたっていい。
投票なんて、誰かに格好よく見せる為にやるもんじゃない。
そんな言葉に乗せられて
「よーしオジサン、投票して格好いいとこ見せちゃうぞ☆」
なんてのは、唾棄すべき存在である。
コイツはマジで、雨の中交通の邪魔をして人に足を止めさせて何を語ってるんじゃ、と思った。
そして彼という人間が、結局そこを大事にしているんだな、と感じた。
誰にどう見られるかばかり気にしている。
もちろん政治家は人気商売という側面もあるので、見られ方を気にする必要はあるだろう。
だとしても、朝早くに品川駅前に集まってるって事はですよ？ 聴衆を構成しているのは、おそらくこれから仕事を頑張ろうとしてるビジネスマンだろう。
そんな彼らに、投票の動機として「女子高生に格好よく見られましょう」なんてくだらない事で同意を得ようなんて、あまりにも軽薄じゃないか。
あとLINEで拡散の呼びかけ。
公職選挙法ではメールで投票依頼をするのはナシだが、どうやらLINEはありである。
参考:東京新聞 2022年7月3日 20時48分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/187361
ただ、公職選挙法をちゃんと調べる人がどれだけいるか分からないので、ついウッカリメールで依頼しかねない人も出そうだな、と思った。
穿った見方になるのは承知で言えば「えっ？ 僕たちちゃんとLINEって言いましたよ？」と、置き言い訳している感じというか。
もちろん「メールでの投票依頼は禁止されてますので、皆さま是非SNSやLINEなどで、お知り合いにお声がけください」みたいな感じを求めているわけではないけど、その方が親切というか。
そう、なんか「街路樹で一時停止が見えにくい場所で、交通違反を見張ってる警官」をみた時のような、不親切さを覚えました。
まあこれは、俺が捻くれ者だからだとは思います。
では結論として。
僕は十八歳の娘に「暇空フォローしてるのカッコ悪いから外してよ」と１年間言われ続けても変えなかった男なので、この人とはあまり考えが合わないなと思いました。
以上。
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