20220618ワークショップ③豊平
開催日時:2022年6月18日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容:
1. 3人の参加者と30分程度
1-1.ストレッチ
1-2-1
〇三橋美智也の「古城」を浦岡さんの伴奏で全員歌う。砂連尾さん踊る。
〇砂連尾さんの踊りは何の唄の振付かをNさんはじめみんなで考える。
砂連尾さん解説。→『岸壁の母』を浦岡さんのギター伴奏で歌う。
〇新宮さんに好きな曲をきく。吉幾三
〇カワダさんに「ぞうさん」を唄ってもらう。
砂連尾さん象のマスクかぶる。
1-2-2
砂連尾さんの動きに合わせて浦岡さんのギター。
みんなそれをまねて動く。
1-2-3
感想をきく。
2. Kさんと1対1で20分程度、浦岡さんのギター伴奏で砂連尾さんが踊る。
3. KKさんと1対1で20分程度、砂連尾さんとKKさんのトークセッション。
時に歌を唄ったり。シュプレヒコールを叫んだり
***
豊平豪(文化人類学・torindo)
今回は砂連尾さんも、浦岡さんも奇しくもKKさんに紙幅を割く形になった。久しぶりに、動きではなく、会話が中心のワークになったこともあって印象深かったんだと思う。ぼくが気になった(楽しかった)のはシュプレヒコールのところだ。会話を抜粋すると以下のようになる。
ここには砂連尾さんと認知症の高齢者との会話のエッセンスが滲んでいるように思う。それは砂連尾さんが今回書いているところだ。
施設職員の浦岡さんによると、KKさんは入居したばかりでまだ施設の中に自分の居場所を探すことができていない。いつもイライラしている。先月のワークショップで感想を聞いた時も「早く帰りたい」とイライラしていた。
でも、今回一対一で砂連尾さんと対話しているときは終始笑顔だった。浦岡さん曰く
会話は確かに弾んでいた。表情からみてKKさんは満足もしている。でも、砂連尾さんが受け止めているのは単純に内容というわけでもないのかもしれない。思うに、砂連尾さんは、KKさんの「会話の内容の揺れ」を受け止めているんじゃないだろうか。
相手の揺れを丸ごと受け止める。それはことばにすると簡単なようにみえて、とても難しい。話を聞くのでもなく、話の揺れに合わせてこっちも同じリズム、波長で話を揺らす。それはまぎれもないダンスだと思う。砂連尾さんにかかると、会話もダンスになる。
⁂
シュプレヒコールとは、小学館のデジタル大辞泉によると、もともとはドイツ語で、意味は以下のようだ。
ぼくがシュプレヒコールと聞いて思い浮かべるのは、深刻そうで、今にも泣きだしそうな人たちの、怒った顔だ。でも、舞台で一つのセリフをみんなで叫ぶ時の迫力と多幸感もあるのかもしれない。
今回の「たべさせろぉ」シュプレヒコールは、KKさんの笑顔が印象的で忘れられない。笑顔のシュプレヒコールがあってもよいのだと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?