20210624ワークショップ④豊平
開催日時:2021年6月24日 13:30~15:30
場所:グレイスヴィルまいづる-東京(Zoomオンライン)
内容:
①ことばのワーク
①-1 砂連尾と豊平がいろんなもの(ぬいぐるみとか仮面など)をみせて、参加者にことばにしてもらう。
①-2 砂連尾の動きをことばにしてもらう。
②出たことばをつなげて詩にする。
③参加者全員で感想
***
豊平豪(文化人類学・torindo)
ぼくはほんと無教養な人間で、
詩について語るべきことばをひとつももたない。
(もっとも詩以外でもそうかもしれないけど…)
詩人もほとんど、まったく知らない。
詩を前にして何かことばを紡ごうとすると、
絶望的な気分になる。
でも何はともあれ、
理由はさっぱりだけど、
とても好きになってしまう詩はある。
今回のワークショップで生まれた詩もとても好きだ。
美学者の伊藤亜紗さんの文章を読んでいたら、
「足し算の時間」と「引き算の時間」ということばがあった。
***
今回のワークショップで生まれた詩は、
「足し算の時間」で成立している。
何の目的も合理性もなく、
目の前の事柄を真剣に見つめ積み重ねたことば。
だから生々しく感じるのかもしれない。
そう、なんとも、どうにも生々しくて、
グレイスの詩だと思うのだ。
***
ワークショップが終わった後、
なじみの若めの女性入居者が砂連尾さんに
「先生っ、先生のことみんな大好きですから、わすれないで」と語りかけている。
この人は毎回砂連尾さんのことは憶えていない。
「砂連尾」という名前も憶えていられない。
今を少しずつ積み重ねていく愛おしい「足し算の時間」はここにもあった。
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