プロレスとの長いつきあい

いちおう俳句を「趣味」ということにしています。ツイッターやnote、mixiにも発表していますから。

でも、これまででもっとも長い趣味は「プロレス観戦」です。先日、テレビ朝日系で「プロレス総選挙」という番組がありました。WBCの影響でプライムタイムから押し出され、結局、深夜放送になってしまいましたが、ファンのすそ野が広がってきている、と感じさせました。

早寝なので見ませんでした。ネットで見ると1位は猪木、2位は馬場、3位は初代タイガーマスクという結果だったみたいですね。順位はさておき、この3人はスーパースターと自分も思いますので、順当ですね。

自分は40年以上、プロレスを見ています。地方都市なのでテレビでです。最近はかなりペースが落ちましたけど。オカダや棚橋、真壁らランキングに入った最近のレスラーは動きも悪くないし、現在のファンの気持ちを考えたら当然でしょう。

彼らはこれから10年後が勝負だと思います。プロレスはキャリアを積んで、体力が衰えてきてからが、色気がでてきます。猪木、長州、天龍、藤波、ハンセン、フレアー…。巧みなインサイドワーク(体力勝負にもっていかないノラリクラリ)で若手と試合し、プロレスラーとしての劣化をさらけだし闘う。後期のハンセンを思い出してください、ヘロヘロになりながら、不意打ちに近いようなラリアットでどうにか勝つ。この勝つはスポーツとしての勝利とは意味合いは違いますけど。 

三沢やブロディは大好きだった選手です。彼らが長生きし、もっとリングに上がっていたらどんな選手になったでしょうか。ずるがしこいファイトは想像できないので、常に真っ向勝負を挑み、結果、早く引退したかもしれませんね。でもハンセンや長州、天龍のようなパワーファイターも年齢に適応していましたから、自分にも相手にも負担をかけない技を開発したかもしれません。

ちなみに自分にとってのベストバウトは1986年6月12日、大阪城ホールでの「藤波ー前田」です。ベタですが、これは本当にすごい試合です。藤波の大流血というハプニング?はあったにせよ、互いが相手の力量を引き出し、観客を納得させる結末となった。99年1月4日東京ドームの「橋本ー小川」のインパクトも忘れられません。

オカダや棚橋といった今の日本プロレス界のスーパースターがこうした闘いを披露できるでしょうか。できなくてもファンは声援を送るでしょう。オールドファンと最近のファンのプロレス観の違いといえばそれまでかもしれません。しかし、新日本の「キング・オブ・スポーツ」、全日本の「シュートを超えたものがプロレス」という、世間へのハッタリがプロレスという“競技”を支えてきました。「しょせんプロレスだろ」という意見を封殺するような試合を見たいです。数年に一度でいいんです。オールドファンもうならせるリングを見せてください。それがプロレスの未来につながると確信しています。

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