私が恋愛できない理由①

昨日、男に見切りをつけた。

"別れた"のではなく、"見切りをつけた"のは付き合っていないから。

相手とは付き合う前のだらだらした関係がしばらく続いていた。

昨日は本当は昼からデートをする予定だった。
当日は台風で午前中ずっと雨がくすぶっていて、山の方に足を伸ばそうと話していたから、道中の足場が悪いことを懸念して延期することにした。

特にお互い代替案を立てるでもなく、19時頃になり、スマホをいじっていると
「今日飲みに行く?」とlineにメッセージが入った。

正直家を出る気分としては微妙な時間だったので、すぐに答えを出せず未読のままにした。

――――――15分後。

答えを決めてlineを開くと、
○○がメッセージを取り消しました と誘いは無かったことにされていた。

たった15分で取り消された誘いにモヤモヤしたので、悩んだ挙句
「メッセージくれた?」と送ったら、
「今晩飲みに行こうか誘ったけど、そのあとに友達から誘われたから消しちゃった」そうで。

瞬間、私は相手とはご縁が無かったと悟った。

友達より私を優先してほしかったのではない。
人に声をかけておきながら、返事を待たずして自分の楽しい方に切り替える彼を私はとても一方的だと感じ、その感覚を理解できないと思った。
『あなたと行こうと思いましたが、やっぱり友人と行くことにします』
と堂々と言ってのけたことにも呆れた。

…いや、本当は少し行く気になっていたから、やっぱり優先してほしかったのかもしれない。

とにかく、たった一言の返信で私はガックリ落ち込んだ。

恋愛偏差値3


学生時代から一人の男を長いこと追いかけて、気が付いたら20代前半になっていた。

好きな男を追いかけている間、誰からも告白されたことがなかったわけではない。高校時代なんかはそこそこモテたとも思う。

しかし、私は恋愛を経験してこなかった。

誰かを想いながら他の男を並走できるほど器用ではない。

いや。
不器用云々とかいじらしいものではなくて、実際のところ学生時代の私は、
好きな人でも友達でもない人と休日を共にする意味が分からなかった。(告白してくれた人達まじでごめん)

では好きな男にはアプローチしたのかというと、
結局、告白する度胸もなく友達止まりを選択し、
10代は「部活に集中したいから」
大学時代は「ゼミとアルバイトが忙しいから」
とか何とか言っているうちに大学を卒業して、
いっぱしに恋愛を経験しているであろう年齢になった。

10代から恋愛を勉強してこなかった私の偏差値は3といったところ。
初めて彼氏ができたのは、社会人になってから。

長年追いかけていた男と付き合うことはできたが、私が地方配属になったため遠距離に。偏差値3しかない私が、当然、難関大学に合格できるはずもなく。

20代半ば、長年の恋路に終止符を打ちようやく「恋愛でもするか」と腰を上げようとした頃には、歩き方はおろか立ち上がり方もよくわからず、
"意味が分からないからやらない"選択をしてきたことのツケに悩まされることになった。

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