見出し画像

Q2.開業届を提出したが、年間収入が数十万円程度だった場合、次回確定申告の際に事業所得ではなく雑所得として申告してOKか

こちらのページをご覧くださってありがとうございます。子育て中の主婦で、最近在宅ワークを始めたトト助と申します。


早速、税務署の職員さんから回答頂いた内容(疑問その2)について書きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Q2.開業届を提出したけれど、1年間の収入が例えば10〜20万円程度だったら、次の確定申告の際、事業所得としてではなく雑所得として申告していいのか。

A2.結論としては「雑所得として申告して良い」という回答を得ましたが、こちら、職員さんによって回答が違いました!!(同じ税務署内で勤務されていた職員さんなのに...)

▼職員さん①と職員さん②の回答の差異(お時間ある方だけお読みください)
職員さん①(若手と思われる20代前半位の女性)
「一度開業届を出されたら、個人事業主という扱いになりますので、
個人事業主として得た所得は事業所得として申告してください。」

私:
「そうなんですね、、でも現在子育て中ということもあり、この1年間どれだけ動けるか(収入を得られるか)はまだ見込みがつかない状態で...
もし、在宅ワークでの年間収入が思うように伸びなかったら、帳簿をつける手間がありますので、次回の確定申告時に雑所得として申告したいと考えています。もし雑所得として申告したい場合、確定申告する前に『廃業届』を出さなくてはならないのでしょうか。」

職員さん①:
「うーん...『廃業届』ですか...... 少々お待ちください...(一旦席を外し、違う部屋に行って戻ってきてから、)あちらにその旨詳しい職員がおりますのでそちらでお聞き頂いた方が確実かと思われます。」
(「確定申告相談・作成コーナー」に案内され、6人ほどの市民が順番待ちしている列に案内されました)
ーーーーーーーーーーーー
(20分ほど並びやっと自分の順番に。)

職員さん②(ベテラン臭漂う50代位の男性)
「どのようなご相談ですか?」

私:
「(かくかくしかじか。疑問について説明)」

職員さん②:
「結論から言いますと、その場合でしたら『雑所得として申告して良い』という回答になります。
と言いますのは、先ほどの「アフィリエイト収入は雑所得と事業所得のどちらになるのか」という質問にも通じますが、
在宅ワークの所得が年間10〜20万円程度だったら、それは『事業としてやっている』とは言い難く、お小遣い稼ぎ程度と考えられるでしょう。
年間10〜20万円程度の所得を事業所得として申請されても、事業所得として認められるかどうかは、まぁ実際に確定申告書類を提出されてからでないとなんとも結果は分かりませんが。(「所得の種類は階層構造になっていて、その構造上、事業所得の方がレイヤーが上である」という話もされていました)

また、開業届を提出後に、在宅ワークで得た所得を雑所得として申告される場合、廃業届の提出は必要ありませんよ。」

私:
「わかりました!ありがとうございました!(スッキリ)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

....ということでした。

ということで、もし在宅ワークを始めたばかりで、開業届および青色申告承認申請書を出すか否か迷っている方がいたら、出した方が圧倒的にメリットが多いので思い切って動いてみることをおすすめします。

▼開業届を出すデメリット
・書類を書いて税務署に提出に行く手間がかかる(よっぽどの事がない限り受理されると思います)

▼開業届を出すメリット
税制的には...

・開業届および青色申告承認申請書提出後、その年の所得(所得=収入−経費です)がめでたく3桁万円!位になった場合、支払う税金が安くなる可能性がとても高い(青色申告特別控除が受けられるため)。
・例えばパソコン等、仕事に必要な固定資産について、30万円未満のものなら一度に経費にすることが認められる(「減価償却の特例」です)。
・仕事で使用したインターネット代、スマホ代、電気代が経費として計上できる(「家事関連費」「按分」です)。
心理的には...
・新しい風に吹かれたような清々しい気持ちで仕事をすすめられる。



※ちなみに前回のnoteに書いた疑問の回答「Q1.アフィリエイト収入は雑所得と事業所得のどちらになるのか」の回答も
上記の「職員さん②(ベテラン臭漂う50代位の男性)」から得たものです。

(税務署到着後、まず2019年度の確定申告書類作成にあたっての質問をするために「確定申告相談・作成コーナー」に並んで「職員さん②」と話した後、開業届の書類提出のために総務課に足を運んだら、また「確定申告相談・作成コーナー」に並ぶよう案内されたのです)


(疑問2)についてのお話は以上となります。



▼(疑問その1)についてはこちらに書いています。
Q1.アフィリエイト収入は雑所得と事業所得のどちらになるのか
https://note.com/totosukemaru/n/ne66aae7d439b

▼下記疑問については、次回以降なるべく早めに書きます!
Q3.レビュー投稿などで、現金ではなくAmazonギフト券などで報酬を得た場合は会計上どう処理したら良いのか。

Q4.主婦在宅ワーカー(個人事業主)の場合、家賃・インターネット料金・スマホ料金・電気代は「按分(あんぶん)」して経費として計上できるのか。


ここまでお読みくださってありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?